妊娠中・超初期で自転車はOK?乗車を避ける必要性や注意点を解説
妊娠超初期は人によって症状が出ないこともあるため、妊娠に気づかず自転車に乗ってしまう可能性はあります。しかし、妊娠中は体がデリケートな時期であることを考えると、自転車に乗ってしまったことに不安を覚える人もいることでしょう。
- 妊娠超初期で自転車に乗るのは危険?
- 妊娠超初期で自転車に乗る注意点とは
- 妊娠中に自転車へ乗る際の注意点とは
- 妊娠超初期に関するよくあるQ&A
- まとめ
妊娠超初期で自転車に乗るのは危険?
そもそも妊娠超初期とは、正式な医学用語ではないものの、一般的には妊娠4週未満の時期を指す言葉です。
妊娠が成立するのは受精卵が子宮内膜に着床する妊娠3週目頃であることから、妊娠4週未満だと妊娠に気づかない場合もあります。そのため、妊娠中の自覚がないまま自転車に乗っている場合もあります。しかし自転車に乗ったからといって、必ず母体や赤ちゃんに危険が及ぶわけではありません。
ただし、デリケートな時期に入る体のことを考えれば、自転車には乗らないほうが無難です。すでに妊娠に気づかず自転車に乗ってしまって、おなかの赤ちゃんに不安がある場合には医師に相談しておくと安心でしょう。
妊娠超初期の母体の状態とは
妊娠超初期に症状が出るか出ないかは人によってさまざまですが、症状が出た場合には体にどのような変化が見られるのでしょうか。個人差はありますが、例えば、おりものに多く見られる変化として量の増加があります。また色が透明から白みを帯びたものに変わる場合もあります。
ほかにも、ホルモンの影響を受けて普段より眠気や胸の張りを感じたり、体温が高くなったりするケースも少なくありません。さらに、イライラや気分の落ち込みなど感情面での変化や、着床したタイミングで少量の出血が見られる人もいます。
妊娠超初期で自転車に乗る注意点とは
妊娠超初期は自転車に乗るリスクが高いわけではありませんが、不安点は医師に相談しつつ、念のため以下の注意点に留意しておきましょう。
反射神経が鈍くなっているため、事故につながりやすい
妊娠するとホルモンバランスが変化し、妊娠超初期でも反射神経が鈍る場合があります。反射神経が鈍ると瞬間的な判断による対応が難しくなるため、自転車のハンドル操作を誤る恐れもあるので要注意です。ハンドルの操作ミスが事故や転倒を引き起こす恐れもあります。
自転車の乗車時には、大きな事故とならないように気をつけることは当然のことで、転倒でも時には軽い擦り傷で済まない場合もあるため注意が必要です。ハンドルがおなかに強く当たり、外傷性腹壁ヘルニアを発症するケースもあります。
骨盤がゆがむ可能性がある
サドルの幅が小さい自転車に乗っていると、骨盤がゆがみやすくなるため気をつけなければなりません。なぜなら自転車に腰をかけたときにサドルが骨盤全体を支えきれず、骨盤が左右に開いてしまう場合があるからです。
さらに、自転車を運転しているときの背中を曲げた姿勢も、骨盤を傾かせてゆがみを生じさせる可能性があります。骨盤のゆがみは、便秘や切迫流産の原因にもなり得るため注意しましょう。
おなかに圧力がかかる
自転車のペダルをこぐときは足に力を入れるため、体が前かがみになりやすいものです。前かがみの姿勢によりおなかが圧迫されると、子宮に余計な負担をかけてしまうことがあります。
段差がある場所、砂利道のような凹凸のあるところの走行時も気をつけましょう。自転車の振動が子宮に刺激を与えてしまう可能性があります。
妊娠初期は胎盤が未完成で不安定な時期のため、子宮が刺激されるとおなかが張ってしまうことがあるため注意が必要です。
妊娠中に自転車へ乗る際の注意点とは
ここでは、妊娠超初期も含めて妊娠中に自転車に乗るときの注意点を6つ紹介します。
段差・坂道を避ける
妊娠中に自転車に乗る場合は走行する場所を慎重に選ぶことが必要です。例えば、段差がある場所は、通ったときにおなかに刺激が走ったり、衝撃で自転車のバランスを崩して転倒したりする恐れがあります。
また坂道も、足に強い力が入るため腹圧がかかりやすく注意が必要な場所です。
さらにスピードが出やすい下り坂も、できるだけ避けたほうがよいでしょう。なぜなら妊娠中は自転車を正しくコントロールできずに急ブレーキをかけてしまい、その反動で体に大きな負担をかけてしまう可能性があるからです。
サドルを下げる
サドルは骨盤を支えられるサイズを選ぶだけではなく、転倒を防ぐために高さの調整もしておく必要があります。
適切な高さは、サドルに腰をかけたときに、左右両方の足のつま先が地面につく状態です。指の先だけ、もしくは、左右どちらかの足だけしか地面につかない場合はサドルが高すぎるため、乗る前に下げておかなければなりません。
反対に、足の裏がすべて地面につく高さだとサドルが低すぎて足が疲れやすくなるため、気をつけましょう。
天候が悪い日を避ける
風や雨が強い日は、風雨の勢いに体が押されて自転車のバランスを崩しやすく、転倒のリスクが高くなるため、自転車に乗るのは危険です。特に、雨が降っているときや止んだばかりのときは、地面が濡れて滑りやすくなり転倒するリスクがより一層高まります。
一方、天気がよい日でも、気温が高い日や日差しの強い日は自転車の乗車を避けたほうがよいでしょう。暑さや直射日光で体調が崩れやすくなるからです。
スピードを抑える
妊娠中は注意力が散漫になり反射神経が鈍りやすくなります。特に、自転車のスピードが出ているときは、判断の遅れが大きな事故につながりやすくなるため十分な注意が必要です。走りに勢いがある分、転倒した際の体への衝撃も強くなります。
事故や転倒を防ぐためにも、自転車のスピードは日頃から抑えて走るようにしましょう。信号が目の前で赤に変わったときなどに、反射的な動作ができずブレーキをかけられない可能性もあります。
動きやすい服装で乗る
妊娠中は体を締めつけない、サイズに余裕を持ったラインの服を選ぶ人が多いことでしょう。しかし、ふんわりとしたデザインの服を着て自転車に乗る行為は、危険が伴うため要注意です。丈が長いスカートや足元で裾がひらひらと動くような服は、タイヤやチェーンに巻き込まれる可能性があります。
一方、靴も動きやすさや安全性を重視して選ぶことが大切です。例えば、地面に足がついたときに滑りにくいスニーカーはおすすめです。
長時間の運転は避け、無理はしない
自転車の長時間運転は、疲れて注意力の低下を引き起こし事故のリスクを高めるほか、股関節や骨盤に大きな負担をかける場合もあるため避けたほうがよいでしょう。
自転車の運転は体力や筋肉を使う運動です。妊婦の一般的な運動時間の目安と同様に、自転車の1回の乗車時間も60分以内に抑えましょう。また、少しでも体の不調を感じたら、自転車に乗らないようにすることも重要です。
妊娠超初期に関するよくあるQ&A
最後に、妊娠超初期の自転車の乗車に関する疑問点として挙がりやすい、2つの質問にお答えします。
自転車に乗ると流産するって本当?
妊娠超初期に自転車に乗っても、通常であれば流産を引き起こすことはないと考えられています。ただし、自転車に乗って大きく転倒したり自動車事故にあったりするなどして、体に強い刺激を与えれば、流産してしまう可能性はあります。
自転車ではなく、バイクなら大丈夫?
バイクも自転車と同じく、乗ること自体のリスクはないとされています。しかし、バイクは自転車よりもスピードが出る分、転倒などをしたときに大きな事故になる可能性が高いため、乗車は避けたほうがよいでしょう。
妊娠超初期に自転車に乗っても、赤ちゃんに大きな危険を与えることはありません。しかし、乗り方や乗車時のトラブルによっては体に悪影響を与える場合もあり、妊娠に気づかず自転車に乗ってしまうと不安になる場合もあることでしょう。
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