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妊娠初期に重いものを持ってはいけない理由|持ってしまったときの対処法
2022.12.28暮らし

妊娠初期に重いものを持ってはいけない理由|持ってしまったときの対処法

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠初期は、重いものを持つなと言われることが多いでしょう。この記事では、妊娠初期に重いものを持たないほうがいい理由について解説します。どうしても重いものを持たなければいけない場合の工夫や、持ってしまったときの対処法、妊娠初期で気をつけるべきポイントなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

もくじ
  • 妊娠初期に重いものを持つなと言われる理由とは
  • 妊娠初期が終わったら重いものを持っても大丈夫?
  • どうしても重いものを持たなければいけない場合
  • 妊娠初期で重いものを持ってしまったときの対処法
  • 重いもの以外で妊娠初期に気をつけるべきこととは
  • まとめ

妊娠初期に重いものを持つなと言われる理由とは

妊娠初期に重いものを持つことで、さまざまなリスクがあります。


まずは腹圧がかかってしまうことです。重いものを持つと、どうしてもお腹に力が入ってしまいます。このときかかる圧力を腹圧といいます。腹圧がかかることでお腹が張り、子宮の筋肉が収縮します。これにより、流産や早産を引き起こす可能性があるため注意が必要です。


また、転倒するリスクもあります。重いものを持ち上げたときに体のバランスが崩れて、転んでしまうケースも考えられます。その他にも、腰痛のリスクなども高くなるため、できるだけ重いものは持たないようにしましょう。

妊娠初期が終わったら重いものを持っても大丈夫?

妊娠初期を過ぎたら重いものを持ってもいいと思っている人もいるでしょう。しかし、妊娠している間は、できるだけ重いものを持つことは避けたほうが安心です。妊娠中であれば、初期・中期・後期問わず、重いものを持つことでリスクがあります。特に、臨月は前期破水のリスクがあるため、重いものには注意しましょう。

どうしても重いものを持たなければいけない場合

妊娠していても、普段の生活でどうしても重いものを持たなければいけない場面もあるでしょう。重いものを持つ場合には、一般的に10kgを上限の目安としているケースが多いようです。ただし、個人差があるため10kgまでなら大丈夫とは一概にはいえません。お腹に張りがある、痛みが出てくるなど、体調に問題が出るかどうかで判断しましょう。

買い物

買い物の際には、1回に購入する量を少なくして、荷物の重さを調節しましょう。また、1人ではなく家族に同行してもらい荷物を持ってもらう、ネットスーパーを利用して自宅まで届けてもらうなどもよい方法です。

家事

洗濯や掃除などで、重いものを持つケースも多いでしょう。その場合には、洗濯物を一度に運ぶのではなく、何回かに分けて1回あたりの量を少なくします。家具などは家族に持ち上げてもらうなど、家族で協力して家事をしましょう。また、腕だけで持ち上げると腹圧がかかるため、腰を落としてから持つようにすることもポイントです。

仕事

仕事で重いものを持たなければいけない場合、上司に相談してみましょう。早めに相談して、職場でサポートしてもらえる体制を構築することが重要です。職場に迷惑をかけることをためらってしまう人も多いでしょうが、何かあってからでは取り返しがつきません。そのため、無理せずに体調を優先して、胎児と母体のことを第一に考えます。

抱っこ

上の子がまだ小さくて、お世話するのに抱っこしなければいけないケースもあるでしょう。その場合は、他の家族に抱っこをお願いする、座って抱っこするなどしましょう。お出かけの際には、ベビーカーを利用するなど負担を軽くします。

妊娠初期で重いものを持ってしまったときの対処法

妊娠初期で重いものを持ってしまった場合には、どうすればよいのでしょうか。ここでは、重いものを持った場合の対処法を解説します。

体を休めて様子を見る

重いものを持ってしまった場合、特に症状が出ていない場合には、体を休めて様子を見ます。体調に変化がないか、気になる点はないかなどを観察しましょう。無理をせずにゆっくりと過ごすことが大切です。

症状がある場合は病院へ行く

重いものを持った後に何らかの症状が出るケースもあります。たとえば、腹痛が起こる、お腹の張りが強くなるなどの症状が挙げられます。これらの症状が出た場合には、まず体を横にして安静に過ごしましょう。安静にしていても症状がおさまらない場合には、産婦人科を受診して胎児や母体に問題がないか診察してもらうと安心です。

重いもの以外で妊娠初期に気をつけるべきこととは

妊娠初期に気をつけるべきポイントは重いものだけではありません。以下では、妊娠初期で気をつけたい点を解説します。

たばこ・アルコールを避ける

妊娠中には、たばこやアルコールは避けましょう。たばこには、血管収縮作用があります。自分でたばこを吸うだけでなく、煙を吸う受動喫煙の場合でも血流が悪くなり、胎児に栄養が届きにくくなって発育が遅くなるといわれています。


また、飲酒によって摂取したアルコールは血中から胎児に送られて、「胎児性アルコール症候群」を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。脳の発育に影響があるともいわれているため、少量の飲酒も控えましょう。

食べ物に注意する

妊娠中には食べ物にも注意しましょう。妊婦が注意すべき食べ物としては、以下が挙げられます。


・添加物、保存料が多い食品

・カフェイン

・生肉、生魚 など


添加物や保存料は、健康な人に対しては特に影響はないと言われています。しかし、胎児にどのような影響があるかはわからない点が多いため、控えるとよいでしょう。カフェインは、摂取しすぎると低出生体重のリスクが上がります。


生肉には寄生虫が混入している可能性があるため、ローストビーフや生ハムなどは控えましょう。生魚は新鮮なものなら問題ありません。ただし、魚の中には水銀が含まれているため、大量に摂取しないように注意が必要です。

激しく運動しない

妊娠初期は特別安静にする必要はありませんが、激しい運動はしないようにしましょう。運動にはリラックス効果や腸の動きを促進する効果などがあるため、適度な運動は必要です。たとえば、ウォーキングやヨガなどの、激しい動きのない運動を行います。マタニティスイミングやマタニティビクスなどもあるため、参加してみてもよいでしょう。


旅行や外出の制限なども特にありません。しかし、外出する際には、万が一に備えて健康保険証を持っていくようにします。

湯船の温度設定に注意する

入浴する際には、湯船の温度にも注意が必要です。妊娠中の母体は、胎児に優先的に血液を送っています。高温の湯船につかってしまうと血管が拡張してしまってのぼせやすくなり、めまいや貧血でふらつくケースもあるため、温度設定は気をつけましょう。一般的には、37~38度ぐらいが目安だとされています。


入浴時間にも注意が必要です。長湯しすぎると子宮の収縮運動が活発になる可能性があるとされています。そのため、入浴は10分程度にとどめておきましょう。

感染症対策を忘れない

感染症対策も重要です。手洗い、うがいを徹底して感染症にかからないように注意しましょう。また、定期的に妊婦健診を受診し、感染症にかかっていないかどうか確認します。母子感染は胎児に影響を与えてしまうリスクが高いため、徹底した対策が必要です。


なお母子感染する疾患としては、以下のようなものが挙げられます。


・風疹

・水ぼうそう

・B型肝炎

・HIV/AIDS

・トキソプラズマ感染症

・性器ヘルペス

・性器クラミジア感染症

・HTLV-1感染症

・B群溶血性連鎖球菌

・サイトロメガロウイルス感染症

・梅毒

・りんご病 など

長時間の立ち仕事は避ける

長時間立ちっぱなしでいるような仕事は避けましょう。立ちっぱなしで母体が疲れてしまうと、血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなることで、胎児への栄養が届きにくくなり生育に遅れが出る恐れがあるため、注意が必要です。


立っているのが辛い、疲れたという場合には、無理をせずに休憩を取ることが重要です。疲れの感じやすさなどは個人差があるため、何時間以上などとは一概にはいえません。そのため、自分の体と相談しましょう。

暖かく、締め付けが少ない服を着る

妊娠初期は、つわりが辛い時期でもあります。そのような時期に、体を締め付ける服を着ていると、体調が悪化する恐れがあるため、できるだけ締め付けのない服を選びましょう。たとえば、ウエスト部分がゴムになっているボトムスや、ワンピースなどがおすすめです。


また、お腹を冷やさないようにすることも大切になるため、腹巻きを身に着けるとよいでしょう。下着は、締め付けが少なく伸びのよいマタニティ下着を着用すると楽になります。

まとめ

妊娠中に重いものを持ってしまうと腹圧がかかり、流産や早産などを引き起こす可能性があります。そのため、できるだけ重いものは持たないようにして、母体と胎児を第一に考えて生活しましょう


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