logo

ママを育む総合情報サイト

妊娠・出産期に多いトラブル、医療保険に加入していれば安心?
2023.05.22お金

妊娠・出産期に多いトラブル、医療保険に加入していれば安心?

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠や出産は嬉しい半面、不安や心配ごとも少なくありません。妊娠・出産期のトラブルに備えて、医療保険への加入を検討する方も多いでしょう。この記事では、妊娠・出産期に多いトラブルや、妊娠中に医療保険や妊娠保険に加入する場合のポイントについて解説していきます。妊娠中に医療保険への加入を検討される際は、ぜひ参考にしてください。

もくじ
  • 妊娠・出産期に多いトラブルとは
  • 医療保険に加入していれば安心?
  • 妊娠保険は必要?
  • 妊娠中の医療保険加入には注意が必要
  • まとめ

妊娠・出産期に多いトラブルとは

妊娠・出産期は、女性にとって入院や手術のリスクが非常に高まるタイミングです。この時期の体の不調は、母体だけでなく赤ちゃんにも影響することもありますので、不調が続く場合には自分だけで判断せず、医師の判断を仰ぎましょう。

マイナートラブル

マイナートラブルのイメージ

妊娠中には、日常生活に影響を及ぼすような身体的症状が出ることがよくあります。妊娠に伴って起こるこのような症状は「マイナートラブル」と呼ばれ、妊娠初期段階に多い症状や妊娠期間を通じて起こるものなど様々な症状があります。

代表的な妊娠期のマイナートラブルには、以下のようなものがあります。

つわり

吐き気や嘔吐、食欲減退などが代表的な症状として挙げられます。主に妊娠初期の段階に多く、妊娠16週頃までに治まると言われますが、症状には個人差があり、妊娠後期まで続く場合や、ほとんどつわりを感じない人もいます。ホルモンバランスが崩れることにより起こると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

症状が酷い場合には、食べられるものを少量でも口にするようにし、脱水症状を避けるため水分補給を心がけます。吐き気や嘔吐がひどく日常生活を送るのが難しい場合には、我慢せず医師に相談するようにしましょう。

貧血

妊娠中は胎児の成長のために、胎盤を通じて鉄分がたくさん送られます。鉄分や葉酸は血液を作るのに欠かせない栄養素で、不足するとめまいや立ちくらみなど貧血の症状が現れます。また、貧血が起こると母体への悪影響だけでなく、早産や発育遅延など胎児への影響も心配されます。

貧血予防にはバランスの良い食事が重要です。つわりなどで食事からの摂取が難しい場合には、医師に相談の上サプリメントなどを利用しても良いでしょう。

便秘

妊娠中に便秘になりやすい理由は、プロゲステロンという妊娠中に増えるホルモンが胃や腸などの動きを悪くすること、子宮が大きくなり腸を圧迫することで腸の働きが悪くなることの2つがあげられます。

便秘の解消には水分と食物繊維の両方をとることが重要なので意図的に食事に取り込むようにしましょう。また適度な運動も効果的です。それでも改善が見られない場合には早めに医師に相談するようにしましょう。

腰痛

妊娠期の腰痛はホルモンの影響などもありますが、妊娠後期でおなかが大きくなり、身体をそるような体勢が続くことでも起こります。

マタニティストレッチやマタニティヨガなどの軽い運動をしたり、姿勢に気を付けるといった生活習慣が基本的な対策となりますが、腹帯や骨盤ベルトなどを利用してみるのも良いかもしれません。

湿布や痛み止めは胎児に影響を与えるものもあるため、自己判断で使用せず医師に相談するようにしましょう。

妊娠高血圧症候群

妊娠中に高血圧が見られる状態を妊娠高血圧症候群と言います。以前は妊娠中毒症とも呼ばれていました。

妊娠前から糖尿病や高血圧、肥満がある人や、家族に高血圧の人がいる人、初産婦などで発症のリスクが高くなると言われていますが、詳しいことは判明しておらず、妊娠前の状態に関わらず誰にでも起こる可能性があります。

約20人に1人(※)が発症すると言われており、血圧上昇や頭痛、むくみ、蛋白尿などに加えて、重症化した場合は、けいれん発作(子癇)、脳出血、肝臓や腎臓の機能障害などを引き起こすことがあり、入院が必要になるケースもあります。また、赤ちゃんにも発育遅延などの影響を与える可能性があります。

体重管理や塩分を抑えた食事など自分で出来る予防方法はありますが、自覚症状がないことが多いため、定期的な妊婦検診で早期に発見することが大切です。

また、出産後は症状が落ち着くことが多くなりますが、重症化すると産後も症状が続くことがあり、生活習慣の改善や投薬などのフォローアップが必要になる場合もあります。

※出典:妊娠高血圧症候群|公益社団法人 日本産科婦人科学会

切迫流産・切迫早産

切迫流産

切迫流産とは、妊娠22週未満で腹痛や出血などがあり、流産の危険性がある状態のことを言います。多くの場合、安静や投薬による治療で妊娠継続が可能になります。

また、妊娠初期には、切迫流産にかかわらず少量の出血や腹痛が起こることがあります。ただし、出血が多い、いつまでも出血が止まらない、痛みが強い場合などは、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

切迫早産

切迫早産とは、妊娠22週以降〜37週未満で、子宮頸管が短くなったり子宮口が開いたりして、早産になる危険性がある状態のことを指します。お腹のはりや痛みが頻繁に起こったり、破水や陣痛が起こる場合もあります。

自宅安静や投薬による治療が行われますが、状況によっては入院や手術が必要になるケースもあります。

赤ちゃんは、早く生まれるほど体の発達が未熟なために生存率が低くなり、生後の健康や発達にも影響する可能性が高くなります。切迫早産は、早期発見が重要です。自覚症状がない場合もありますので、定期的な妊婦検診は必ず受けるようにしましょう。

帝王切開

帝王切開は、何らかの理由で経腟分娩が難しい場合、手術によって赤ちゃんを出産する方法です。あらかじめ手術日を決めて行う予定帝王切開と、分娩中のトラブルなどによる緊急帝王切開があります。

厚生労働省が発表している令和2年の医療施設調査・病院報告の概況によれば、分娩件数に占める帝王切開手術の割合は約20%に達しています。約5人に1人が帝王切開により赤ちゃんを産んでいることになり、そのうち約6割が緊急帝王切開になるとも言われています。

帝王切開での出産になる場合、術後の合併症などにも注意が必要です。また、自然分娩に比べて入院期間も長くなり、手術費や入院費など費用面での負担も増えることになります。

医療保険に加入していれば安心?

妊娠・出産期にはさまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。同時に、妊娠中の妊婦健診や出産費用、もしもの時の医療費などお金に関する不安を感じる方も多いでしょう。健康保険や民間の医療保険で負担を軽減することはできるのでしょうか。

妊娠・出産は健康保険の適用外

妊娠・出産(正常分娩)にかかる費用はケガや病気とは区別され、公的な健康保険は適用外で全額自己負担となります。(2023年5月現在

ただし、妊婦健診にかかる費用は、自治体の助成制度によりその一部が助成されます。また、出産にかかる費用については、子供一人あたり50万円(※)の出産育児一時金が支給されますので、申請方法を確認しておくと良いでしょう。

妊娠期のトラブルが重症化し治療が必要な場合や、出産時のトラブルにより帝王切開となる場合などは、健康保険が適用になり自己負担は3割となります。また、医療費が高額になる場合には、高額療養費制度によって負担が軽減されます。ただし、保険適用とならない治療を取り入れる場合には、全額自己負担となります。

(※)2023年4月より、子供一人あたりの支給額が42万円から50万円に引き上げられました。

民間の医療保険で補填が可能?

妊娠期・出産期のトラブルで入院が必要な場合など民間の医療保険に加入している場合には、妊娠・出産に関するトラブルも保障の対象となることがあります。

ただし医療保険で保障される金額だけでは、費用の全てを賄うことは難しいかもしれません。

既に加入している医療保険がある場合には、今回の妊娠・出産に関するトラブルが保障の対象になるかどうか、どの程度保障されるのか、プランや保障金額もしっかり確認しておきましょう。

医療費以外にかかるお金

妊娠・出産には、検診費用や出産費用、もしもの時の医療費以外にも、思わぬ出費がかさむことが考えられます。

通院にかかる交通費や入院中の食事代、差額ベッド代などは健康保険の適用外ですし、ママが入院するとなると、家事代行サービスや家族の外食代などの費用がかかることもあるでしょう。

生まれてくる赤ちゃんに兄弟・姉妹がいて託児所などを利用する場合には、その託児費用なども必要になってきます。また、妊娠中のマタニティ用品や入院準備品、産後のケア用品、ベビー用品など、産前産後には準備しておきたいものも多いでしょう

既に医療保険に加入している場合も、もしもの時にかかるお金や、医療保険によって保障される金額を確認した上で、備えが十分にできているかどうか試算してみると良いでしょう。

妊娠保険は必要?

前述したように、妊娠中の検診費用や出産費用は、健康保険の適用外であるものの、公的な助成制度により負担が軽減されることがほとんどです。ただし、医療費以外にかかる費用や、妊娠中の入院や異常分娩などのもしもに備えておくことも必要になります。

既に医療保険に加入している場合には、今回の妊娠・出産が保障の対象となるかどうかや、その保障金額も確認しておくことが大切です。保障内容や保障金額に不安がある場合には、妊娠・出産期の備えに妊娠保険に加入しておくと良いでしょう。

また、妊娠保険の中には、生まれてくる赤ちゃんも保障の対象となるものもあります。赤ちゃんにとっても、0歳は入院率の高い時期です。妊娠保険には、ママだけでなく赤ちゃんも保障の対象となる商品がありますので、加入を検討する際のポイントの一つにされると良いかもしれません。

異常分娩だけでなく妊娠中や出産前後のサポートが手厚い妊娠保険に加入しておけば、より安心して出産に臨むことが出来るでしょう。妊娠保険は比較的安価な金額で加入できるプランが用意されていることも多いので、保障内容を確認しご自身に合った保険を選びましょう。

妊娠中の医療保険加入には注意が必要

医療保険に加入していない場合、妊娠・出産は医療保険への加入を検討するのに良い機会です。

ただし、一般的な医療保険では、妊娠中に加入できる商品が限られたり、週数によっては加入できない場合があります。また、妊娠中に加入できた場合にも、今回の妊娠・出産に関するトラブルは保障の対象外となることが少なくないため注意が必要です。

現在妊娠中で、今回の妊娠・出産のトラブルに備える場合には、妊娠や出産に関するサポートが手厚い妊娠保険に加入するのがおすすめです。

まとめ

妊娠・出産期は、女性にとって入院や手術のリスクが高くなります。妊娠前から医療保険に加入している場合でも、今回の妊娠・出産に関するトラブルが保障の対象となるかどうか、どの程度保障されるのかを確認し、保障内容に不安がある場合には妊娠保険に加入しておくと安心です。妊娠保険には生まれてくる赤ちゃんのトラブルも保障されるものがありますので、加入を検討する際は赤ちゃんも保障対象になるかどうかチェックしてみると良いでしょう。

母子保険はぐは、妊娠19週目まで加入できる妊娠保険です。申込みから1〜3営業日で保障が開始され、ママだけでなく生まれた赤ちゃんも生まれた瞬間から保障の対象になります。月々950円から加入できる3つのプランを用意していますので、保険料の負担を抑えながら、既にご加入の医療保険と組み合わせてご利用いただくことも可能です。妊娠保険をお探しの場合には、ぜひ無料のパンフレットをご請求ください。

はぐ_メデ_0115_01

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

「はぐコレ」はママを育む総合情報サイトです。産前産後のママさんとご家族に向けて、妊娠・出産・子育てを通して役立つ情報をお届けしています。

母子保険はぐ マンガで見る!月々950円からの妊娠保険
マンガで見る!月々950円からの母子保険はぐ