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妊娠初期はいつから?5週目の体の状態や赤ちゃんの成長について紹介
2022.12.28妊娠・出産

妊娠初期はいつから?5週目の体の状態や赤ちゃんの成長について紹介

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠初期とは、妊娠から16週未満の時期です。その中で、妊娠5週目頃のママの状態や赤ちゃんの成長具合などが、気になる人も少なくありません。この記事では、妊娠初期のママの体調や赤ちゃんの状態などを解説します。妊娠初期の母子の変化を知るために、参考にしてください。

もくじ
  • 妊娠5週目のママの体の変化は?
  • 妊娠2ヶ月(4~7週)の赤ちゃん
  • 妊娠5週目の赤ちゃんの様子
  • 妊娠初期の腹痛やつわり
  • 妊娠初期に準備するものと出産予定日の数え方
  • まとめ

妊娠5週目のママの体の変化は?

妊娠5週目に現れるママの体の変化はさまざまです。ここでは、代表的なものを5つ紹介します。

生理の遅れや基礎体温の変化

妊娠5週目程度で起こるママの体の変化は、生理の遅れや基礎体温の変化です。特に、生理周期が規則的な場合は、予定していた生理が1週間以上遅れた段階で、妊娠と思っても良いかもしれません。

女性の体は、精神的な面や環境の変化により、ストレスを受けやすい傾向があります。妊娠以外の原因で生理が遅れることがあることも考慮しましょう。基礎体温が高温の状態になり、15日以上(排卵期を含めて18日以上)続いている場合は、妊娠の可能性が高くなります。

軽い出血をする

妊娠5週目程度では、軽い出血も見られるケースがあります。ナプキン全体に広がらない程度の少量の出血は、妊娠5週目程度ではよく見られる症状です。このような出血は着床出血と考えられます。着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する時に起こる出血です。出血の量が多く2日以上続くような場合は、早急に対応が求められます。

便秘や眠気、熱っぽさなどを感じる

妊娠5週目頃は、体に熱っぽさを感じることがあります。だるさを感じるケースも少なくありません。また、便秘になったり、眠気が覚めなかったりする傾向もあるようです。このような症状は、ホルモンの影響によるものであり、乳首の色がわずかに濃くなって敏感になることもあります。

つわりが始まる

妊娠5週目ぐらいになるとつわりが始まるママもいます。つわりは早い人では妊娠4週頃から、多くの場合は妊娠5〜6週頃から始まります。つわりは、モーニングシックネスともいわれ、起床して最もお腹が空いている時に、吐き気を感じるのが特徴です。つわりは、個人差があるため、全くつわりがないママもいれば、辛いつわりに悩まされるママもいます。つわりの症状はさまざまであるため、医師と相談しながら、水分補給と栄養補給の対策を講じましょう。

疲れやすくなる

妊娠5週目になると、ママの体の中でプロゲステロンというホルモンが通常よりも多く分泌されるようになります。プロゲステロンが分泌されると疲れやすくなるため、疲れを取るためには夜の睡眠が大事です。眠りやすいようにカフェインを控え、感情の起伏が起こらないようにしましょう。昼寝をしたり、休憩をしたりすることも大切です。

妊娠2ヶ月(4~7週)の赤ちゃん

妊娠2ヶ月の赤ちゃんについて、どのように成長しているかなどを4週から7週にわけて解説します。

妊娠4週

妊娠4週ではエコー(超音波検査)により子宮の中に胎嚢が見えてきます。胎嚢とは赤ちゃんを包む袋のことです。胎嚢をエコーの画面でみると子宮の中で黒い袋のように映っています。この時期の赤ちゃんは、 胎嚢の中で小さな豆粒のように見えますが、卵黄嚢からしっかりと栄養を送ってもらい、健やかに成長しているのです。

妊娠5週

妊娠5週からの赤ちゃんは器官形成期に入ります。11週ぐらいになると器官形成期が終了します。器官形成期は、人間に必要な気管の原型が作られ始める時期です。妊娠5週で形成される器官は、心臓や脳、脊髄、食道、胃、腸など主要な器官の原型となります。赤ちゃんは、体内で魚類から両生類、爬虫類、哺乳類への進化を一気にたどります。妊娠5週頃の赤ちゃんは、魚のように見える形をしているのです。

妊娠6週

妊娠6週に入ると、赤ちゃんの手足や目・耳・口などの原型が作られ始めます。手足はまだ丸い棒が少しだけ突き出たような形ですが、5週目と比較するとママの体内で成長していることがよくわかるようになるでしょう。エコーでは、赤ちゃんの心拍が確認できます。ただし、赤ちゃんの成長には個人差があることを理解しておきましょう。

妊娠7週

妊娠7週に入ると、魚のように見えていたエラや尾がなくなるため、人間のような形状に育ってきます。頭と胴体部分がわかる2頭身であり、頭からお尻までの長さは12mm程度、体重は4g程度です。妊娠初期の赤ちゃんは、おなかの中の進化の過程であり、人間の形をしていないため「胎芽(たいが)」と呼ばれています。 ママの体の変化は、胎盤や臍帯の元となるものが見え始め、羊水が溜まり始める時期です。

妊娠5週目の赤ちゃんの様子

妊娠5週目の赤ちゃんの様子について、赤ちゃんの成長や赤ちゃんの大きさなどを解説します 。

赤ちゃんの成長

先ほども少し触れましたが、妊娠5週目に入った赤ちゃんは、大きく成長しています。心臓や脳などの原型ができ始め、母体の中で生物の進化の過程を一気にたどります。次項では、具体的な成長ポイントを解説します 。

心臓につながる大動脈や肝臓が形成される

器官形成期に入った赤ちゃんは、心臓につながる大動脈の形成が始まります。体の中で一番大きな動脈が形成されることで、血液を心臓から全ての器官や組織へ運べるようになります。脳の原型も現れ、腕や足の基になる突起状のものが姿を現します。また、胃や腸、肝臓、膵臓のような消化器系の内臓や肺の原型となる呼吸器系の臓器の原型も形成され、へその緒も出現する時期です。

耳や目になる小さなくぼみができる

妊娠から5週目に入ると、赤ちゃんの顔部分に耳の原型であるくぼみが現れます。口、舌、首、耳、脳の基になる神経も形成される時期です。母体に守られて進化の歴史を一気にたどるため、頭部には、目の原型となるくぼみが現れます。また、気管・泌尿器系・生殖器系となる溝や肺の芽も現れてきます。

赤ちゃんの大きさ

妊娠5週目の赤ちゃんはとても小さい存在です。しかし、急激な勢いで成長していることも事実です。妊娠5週目の赤ちゃんの大きさは、みかんの種ほどの大きさです。個人差があるため、米粒程度の大きさの場合もあります。数字で表すと、妊娠5週目の赤ちゃんの大きさは、0.13cm〜0.25cmです。

妊娠初期の腹痛やつわり

妊娠初期に起こりやすい腹痛やつわりは、ママによって症状が異なります。ここでは、腹痛とつわりについて解説します。

多くのママが体験する腹痛

妊娠初期のママの体内は、たくさんの変化が起こっています。赤ちゃんは、進化・成長を遂げている最中であり、母体はその進化に対応できるように準備するのです。そのため、ママの体調にもトラブルが起こりやすくなります。その1つが腹痛であり、多くのママたちが体験します。

ママによって腹痛の症状はさまざまですが、「チクチク」や「ズキズキ」するような痛みを感じることが多いとされています。このような痛みの場合は、時間の経過で治まるのですが、我慢できない痛みを感じる場合は、早急な対応が必要です。

我慢できない痛みの具体例は、睡眠中に目が覚めるような痛みや冷や汗が出るような痛みなどです。安静に過ごすことはもちろんですが、母子ともに危険な状態になることもあるため、緊急事態の対処をためらわずにとってください。

つわりが始まるのは妊娠5週目あたり

つわりは個人差があり、つわりがないママもいれば、つわりで辛い目にあうママもいます。つわりが始まるのは妊娠5週目あたりで、早ければ4週目で始まるケースもあるでしょう。つわりがもっとも辛くなる時期は、妊娠8週〜10週とされています。理由は、ヒト絨毛性ゴナドトロピンの分泌量がピークとなるからです。妊娠15週目あたりになれば、つわりの症状が落ち着くママが増えます。飲食が全くダメな状態であれば、早めに医師に相談して対策を講じる必要があります。

妊娠悪阻について

妊娠悪阻とは、水分を受け付けられなかったり、食事ができなかったりするため、脱水症状になるような重篤なつわりです。起きていられないほどのめまいや嘔吐を繰り返すことにより、母子ともに危険な状態になることもあります。症状によっては腎臓や肝臓へダメージを与え、肺塞栓症やウェルニッケ脳症といった合併症を引き起こす危険もあるのです。

対策としては、血液検査と尿検査を行うことから始めます。異常があれば、点滴で水分や電解質、ビタミンB1、ビタミンB6などを補給し、母子へのダメージを軽減しなければなりません。つわりを軽くとらえずに、早めの受診が大切です。

妊娠初期に準備するものと出産予定日の数え方

ここでは、妊娠初期に準備するものや出産予定日の数え方について解説します。

出産予定日の数え方

出産予定日の算出方法は、一般的に妊娠前の最終月経の開始日から280日を足した日とされています。出産予定日を自分で計算するためには、280日に出産前の月経開始日を加算して計算します。

簡単に計算する方法のひとつが、ネーゲル概算法といわれる計算方法です。ネーゲル概算法では、最終月経があった月から3を引き、さらに最終月経の開始日に7を足した日が出産予定日となります。

出産予定日がわかっても、その予定日通りに出産するわけではありません。詳しい予定日は産婦人科医に確認します。

まとめ

妊娠5週目は妊娠初期にあたり、デリケートな対応が必要な時期です。赤ちゃんは、母体の中で、短い期間で成長を続けるため、ママの身体でも急激な変化が起こる時期となります。

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