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妊娠初期の立ち仕事と赤ちゃんへの影響とは?|注意点や働き方のポイントも紹介
2022.12.28暮らし

妊娠初期の立ち仕事と赤ちゃんへの影響とは?|注意点や働き方のポイントも紹介

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠初期は、まだお腹も大きくなっていないため、仕事を続ける人が少なくありません。しかし、つわりもほとんどなく普通に動き回れるという人でも、立ち仕事をしている場合は注意しなければならないポイントがあります。この記事では、妊娠初期に立ち仕事をする場合、気をつけるポイントや注意点などを紹介するので、参考にしてみてください。

もくじ
  • 妊娠初期の立ち仕事はしてもいいの?
  • 妊娠初期に立ち仕事をしてもいい時間は?
  • 妊娠初期の立ち仕事で注意すること
  • 妊娠初期に立ち仕事をするときのポイント
  • 妊娠初期の立ち仕事で考えられるリスク
  • まとめ

妊娠初期の立ち仕事はしてもいいの?

体調は問題ないものの、妊娠初期に立ち仕事をしてもいいのか気になる妊婦さんもいるのではないでしょうか。妊娠初期はお腹が出ていないことから、腰などへの負担がかかりにくい上に、赤ちゃんもまだ小さく影響を受けにくい時期です。妊娠初期の流産率は10~20%と高めですが、そのほとんどの原因は母体ではなく胎児側の問題です。

そのため、母体が健康で立っているのがつらくなければ、立ち仕事をしても問題はありません。ただし、あくまでも「母体が健康であれば」という前提です。母体が疲れたりストレスを感じたりすると赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、つらいときは無理せず休みましょう。

妊娠初期に立ち仕事をしてもいい時間は?

健康で立ち仕事が可能な場合、どのくらいの時間であれば仕事をしてもよいのでしょうか。厚生労働省の調査によると、小売業で働く妊婦さんが立ち仕事をした時間の1日あたりの合計時間は、6~8時間が39.1%、4~6時間は23.8%となっています。8時間以上との回答も21.2%いました。

ただ、個人差やその日の体調にもよるため、明確に「〇時間まで」といえるものではありません。普段は問題なく働いている人でも、体調に合わせて仕事をしましょう。仕事中でも疲れを感じたらしばらく休憩する、体調が優れない日は無理して出勤しないなど、臨機応変に対応できるのが理想です。

妊娠初期の立ち仕事で注意すること

体調がよく、普段通りに出勤できた日でも体調の変化には注意しておかなければなりません。ここでは、妊娠初期に立ち仕事をするときの注意点を紹介します。

疲労感

赤ちゃんが必要とする酸素や栄養は、へその緒を通して母体からもらっています。しかし、母体が疲労感やストレスを感じると血流が悪くなり、赤ちゃんへ送る酸素や栄養の供給が少なくなってしまいます。

疲れたときは無理をしないのはもちろん、重たい荷物を持つなど疲労感が増す作業は極力避けましょう。また、体調に異変を感じた場合は、ただの疲労だと自己判断をせず、すみやかに医師の診察を受けたほうが安心です。

お腹の張り

妊娠初期は子宮の筋肉が伸びることでお腹が張ることがあります。出血などの異常がなく、安静にしていると治まる場合は生理的な張りの可能性があります。

しかし、立ち仕事中にお腹が張ったときは、子宮が緊張している状態になっている可能性もあります。お腹が張っていると赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなったり、長時間続くと切迫流産などを引き起こしたりするリスクがあるため注意が必要です。

出血がある、しばらく休んでも治まらない、腹痛を伴うなどの場合は、医師の診断を受けましょう。

下半身の冷え

長時間立ちっぱなしで仕事をしていると、血流が悪くなり下半身が冷えることがあります。下半身が冷えると子宮の血行が悪くなり、赤ちゃんに栄養が届きにくくなります。冷えは妊娠中に感じやすい腰痛や足のむくみなども悪化する可能性があります。

妊娠中はホルモンバランスの変化などで冷えやすくなっている上に、母体の体温が上がり冷えに気付きにくくなっています。靴下を履いたり妊娠帯パンツを着用したりして、下半身が冷えないように気をつけましょう。

妊娠初期に立ち仕事をするときのポイント

妊娠初期の立ち仕事で少しでも負担を減らすには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここからは、妊娠初期に立ち仕事をするときのポイントを紹介します。

疲れやすい体であることを前提に動く

妊娠初期は疲れやすく、体がだるいなど風邪の初期症状のような体調を訴える人が多くいます。体のだるさ以外にも眠気を感じたり、微熱や頭痛があったりするケースもあります。これらは、妊娠初期に多く分泌されるプロゲステロンというホルモンの影響を受けている可能性があります。

妊娠前とは疲れの感じ方が変わっていることがあるため、自分の体が疲れやすいことを前提に動きましょう。通勤は座れるようにラッシュ時間を避ける、仕事中は疲れを感じる前にこまめに休憩を取る、夜更かしをせずに早めに休むなど、負担を軽減できる働き方を考えてみてください。

たまに歩く

仕事内容によっては、仕事中は立ちっぱなしで動かない人もいるのではないでしょうか。立っているだけなら負担が少ないように感じるかもしれませんが、立ちっぱなしでいると足がむくみやすくなったり下半身が冷えやすくなったりします。

こまめに座って休める環境であればよいのですが、アパレル関係などで休憩が難しい場合はトイレに行く、店内を歩くなど、少しでも歩いて血流をよくするよう心がけましょう。休日にのんびり散歩をするのもおすすめです。

母性健康管理指導事項連絡カードを活用する

妊婦さん本人の心がけや家族に協力してもらうだけでなく、職場の協力を得ることも大切です。仕事のときは1時間に10分程度休憩を挟めるよう、相談してみましょう。自分から相談しにくい場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を提出する方法があります。

母性健康管理指導事項連絡カードとは、妊婦さんが医師などから伝えられた指示事項を、職場に正しく伝えるためのカードです。妊婦さんの抱える症状や勤務時間・作業の制限などを記入するカードで、カードを提出された事業主は、内容に応じて適切な措置を取らなければなりません。無理をしないためにも、ぜひ活用してみてください。

妊娠初期の立ち仕事で考えられるリスク

自分では体調に問題がないと感じていても、立ち仕事をすることで何らかの変化が起こる可能性があります。最後に、妊娠初期の立ち仕事で考えられるリスクを紹介します。少しでも体の不調を感じたら、すみやかに病院へ行きましょう。

切迫流産

長時間にわたり立ち仕事を行っていると、切迫流産を引き起こすことがあります。切迫流産とは流産になりかけている状態のことで、そのまま進行すると流産してしまう可能性があるため注意が必要です。腹痛や出血が止まらない、出血量が多い、何度も出血を繰り返すなどの症状がある場合は、早めに医師の診断を受けましょう。

妊娠浮腫

妊娠浮腫は、皮下組織の中に水分が溜まっている状態のことです。むくみがひどくなると妊娠高血圧症候群のリスクが高まるといわれているため、気をつけなければなりません。妊娠高血圧症候群とは、妊娠によって高血圧を引き起こすことです。

母体の体調が悪化したり赤ちゃんに影響を及ぼしたりするケースもあるので、こまめに休憩を取ってむくみを予防することが大切です。

腰痛症

妊娠中は反り腰やホルモンの影響で腰痛症になりやすい時期です。妊娠初期はまだお腹が大きくないため、反り腰になりにくいイメージがあるかもしれませんが、妊娠すると骨盤周辺を緩めるリラキシンというホルモンが分泌され腰痛を引き起こします。腰痛がある場合は、悪化する前に無理のない範囲で体を動かしたり腰痛対策のグッズを活用したりして対応しましょう。

膀胱炎

妊娠中はトイレに行く回数が増えるケースが多い一方で、仕事中はトイレを我慢してしまいがちです。妊婦さんは免疫が下がり雑菌の影響を受けやすくなっているため、膀胱炎になるリスクも高くなっています。

トイレの回数が増える、排尿痛や残尿感がある、尿に血が混じっているなどの症状がある場合は、膀胱炎の可能性があります。妊娠中の膀胱炎は切迫流産などを引き起こす可能性があるので、変化を感じたらすみやかに医師に相談しましょう。

まとめ

妊娠初期でも母体が健康で立っているのがつらくなければ、立ち仕事をしても問題はありません。ただし、こまめに休憩を取り、少しでも体調に変化を感じた場合は自己判断をせずに病院へ行きましょう。

妊娠しても立ち仕事を続ける場合は、リスクに備えておくことも大切です。「母子保険はぐ」は、妊婦さん専用保険で生まれた赤ちゃんも保障します。申込み後1~3営業日で加入できるので、ぜひチェックしてみてください。母子ともに安心できるマタニティライフを楽しみましょう。


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この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

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