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妊娠中にしてはダメなことは?妊婦さんや赤ちゃんを守るために気をつけるべきこと
2022.12.28暮らし

妊娠中にしてはダメなことは?妊婦さんや赤ちゃんを守るために気をつけるべきこと

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠初期は、体調面や精神面で変化が起きやすい時期です。妊婦さんは、行動面や食事面などでダメなこと、気をつけるべきことを理解しておく必要があります。この記事では、妊娠初期にしてはダメなことや注意事項などを解説します。無事に出産を迎えるまで安全に生活していくための参考にしてください。

もくじ
  • 妊娠初期に起こる身体と心の変化
  • 妊娠初期も感染症対策は必須
  • 【行動面】妊娠初期にしてはダメなこと
  • 【食事面】妊娠初期にしてはダメなこと
  • 【美容】妊娠初期にしてはダメ?
  • 【旅行・飲み会】妊娠初期にしてはダメ?
  • 妊娠初期に生活面で気をつけること
  • 妊娠初期に食べ物で気をつけること
  • まとめ

妊娠初期に起こる身体と心の変化

妊娠初期に心身の変化が起こる仕組みとして、女性ホルモンの一つ、プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによるものがあります。プロゲステロンは排卵後に分泌量が低下しますが、妊娠した場合分泌量が増加し始め、受精卵が子宮に着床しやすいよう子宮内膜の環境を整えます。


このため、妊娠初期ではつわりや頭痛、基礎体温の上昇、だるさ、お腹の張りなどの変化が起こります。イライラや倦怠感、情緒不安定など、心の面でもバランスが崩れやすくなります。

妊娠初期も感染症対策は必須

妊娠すると、免疫力が低下するとともに、気軽に薬を服用できなくなるため、感染症の予防対策を今まで以上に徹底させる必要があります。
妊娠初期ではマスクの着用や手洗い・うがいを心がけ、人混みはなるべく避けるべきです。インフルエンザや新型コロナウイルスなどの流行時期は、妊婦向けにも安全性が証明されている予防接種を受けることで、感染リスクを軽減できます。

【行動面】妊娠初期にしてはダメなこと

妊娠初期にしてはダメなことを、行動面からポイント別に解説します。

喫煙

喫煙習慣がある人は、妊娠が分かったらすぐに禁煙をする必要があります。たばこのニコチンには、胎児に摂取されると血管収縮を引き起こし、栄養や酸素が届きにくくなるなどの悪影響があります。受動喫煙でニコチンを摂取してしまう恐れもあるため、家族に喫煙者がいる場合は禁煙に協力してもらい、喫煙者には近づかないようにするなどを徹底して身を守りましょう。

自己判断での薬の使用

薬の中には、妊娠初期に服用すると胎児に影響を与えるものもあるため、自己判断での使用は避けましょう。もし、以前から服用している薬がある場合は、服用しても胎児に影響がないか医師に確認が必要です。妊娠が判明すれば漢方薬や貼り薬、目薬などの使用も胎児に影響がないかを医師に相談しておきましょう。

激しい運動

妊娠初期に激しい運動をすると、体に負担をかける恐れがあります。体に負荷がかかるウエイトトレーニングや転倒の危険がある運動は避けましょう。また、球技などボールがお腹に当たる可能性がある運動も原則禁止です。


負荷が少ない30分程度のウォーキングやマタニティヨガといった運動は、気分転換のために適度に取り入れても問題はないでしょう。ただし、腹痛や出血などがある場合は運動を控え、安静にする必要があります。

【食事面】妊娠初期にしてはダメなこと

食事面で妊娠初期にしてはダメなことを、ポイント別に解説します。

アルコールの摂取

妊娠中にアルコールを摂取すると、胎盤を通じて胎児にも届きます。妊娠中にアルコールを飲み続けると、「胎児性アルコール症候群」を持った赤ちゃんが生まれるリスクが高まり、発達の遅れやうつ症状、精神疾患、学習障害などにつながる恐れがあります。


しかし、妊娠していることに気づかずに飲酒した場合、大量摂取でない限りは影響が少ないケースが大半です。妊娠が判明したら速やかに禁酒しましょう。

ナマモノの摂取

妊娠すると免疫が弱まって抵抗力が低下するため、感染症や食中毒のリスクがあるナマモノの摂取は控える必要があります。例えば、生肉には、水頭症や視力障害、運動機能障害、精神障害などの原因となる寄生虫のトキソプラズマが含まれている場合があります。


また、刺身、貝類、生卵やナチュラルチーズなど、加熱処理がされていない食べ物は食中毒を起こすリスクがあります。さらに、魚類の中にはキダイ、マグロ、メカジキなど、先天性異常発症のリスクがある水銀を多く含む種類もあるため、注意が必要です。

【美容】妊娠初期にしてはダメ?

次に、美容の面で妊娠初期にしてはならないことを、ポイント別で解説します。

カラーリング

カラーリングやパーマ自体が、胎児や妊婦に悪影響を与える可能性はないとされています。元々頭皮から吸収される化学物質は少ない上に、胎盤に到達して影響を及ぼすことはほとんどありません。


ただし、美容室で長時間同じ姿勢を取り続けていると体調が崩れるほか、液剤の臭いで気分が悪くなる可能性があります。また、妊娠中は肌が敏感で不安定な状態のため、液剤の刺激で頭皮がかぶれてしまう恐れがあります。

ネイル

ネイルは、妊娠初期では問題ないものの、妊娠後期では避ける必要があります。万が一帝王切開で出産することになった場合、指先に機器を取りつけて酸素飽和度を測定する必要があるためです。ネイルをしていると正確な測定に支障をきたす可能性があります。


また、爪の状態で健康をチェックする医療機関の場合、臨月にかかわらず、妊娠中のネイルは避けるよう指導されることがあります。

【旅行・飲み会】妊娠初期にしてはダメ?

次に、妊娠初期にしてはダメなことについて、旅行・飲み会の2つのポイントから解説します。

旅行

妊娠初期は、急な体調変化が起きやすいため、できるだけ旅行は避けましょう。安定期から28週くらいまでは、体調が良ければ旅行しても問題ありません。ただし、乗り物に乗る際は注意が必要です。長時間同じ姿勢を取り続けると、血行が悪くなりエコノミークラス症候群を発症する恐れがあります。


マイペースで行動しにくい社員旅行の参加は、途中で疲れたり気分が悪くなったりするかもしれないことを事前に伝えておきましょう。

飲み会

妊娠初期は、飲み会への参加を控えるのが無難です。「最近あまり体調がよくない」お子さんがいる場合は、「子どもが風邪を引いてしまって」などの断り方なら角は立たないでしょう。


安定期に入ったら飲み会に参加しても問題ありませんが、生肉やアルコールを避けましょう。前述のとおり、妊娠中のアルコール摂取は、生まれてくる赤ちゃんが胎児性アルコール症候群を発症する恐れがあります。

妊娠初期に生活面で気をつけること

妊娠初期は、生活面でも気をつけるべきことがあります。ポイント別に解説します。

自動車の運転

妊娠初期は、自動車の運転に気をつける必要があります。妊娠初期は眠気が強くなる傾向があるため、居眠り運転のリスクがあるだけでなく注意力も低下します。事故を起こさないように注意が必要です。自動車だけでなく、自転車を運転する際も同様に意識しましょう。

セックス

妊娠中のセックスはルールを守れば問題ないものの、妊娠初期は避けるべきです。特に妊娠初期の11週以前、妊娠後期の32週以降は流産や早産のリスクがあります。セックスの際は避妊具を使う、手や爪を清潔にするなど、感染症予防対策をしっかり行いましょう。また、正常位では妊婦の腹部が圧迫されないよう気をつけるなど、体位に関しても注意が必要です。

仕事

妊娠初期の仕事では、職場環境や仕事内容によって注意事項が異なります。立ち仕事の場合は血流が滞りやすいため、疲れたら休息を取るようにしましょう。座り仕事の場合、合間に少し体を動かす、こまめに水分を補給するなどで、体のむくみに気をつける必要があります。


長時間労働や身体に負担がかかる労働は、お腹の張りやストレスの原因となるため避けるべきです。出勤時の満員電車では、周囲から押されて転倒する、吐き気が悪化するなどのリスクがあるため注意が必要です。

買い物

妊娠初期は買い物をする際も気をつけるべき点があります。妊娠中は、過度なストレスや重労働が体調不良の原因となるため、重い荷物を持つのは避けるべきです。重い商品を買う必要がある際は、誰かに一緒に行ってもらうか、ネットスーパーを利用するなどして、無理をしないことが肝心です。

姿勢

妊娠すると大きくなる腹部を支えるため、体に大きな負担がかかります。妊娠後期の腰痛を防止するためには、妊娠初期の段階から正しい姿勢を意識することが大切です。姿勢を正して、妊娠後期で起こりやすい体の歪みや腰痛などを予防しましょう。


立っている時は、肩と骨盤を一直線に感じるイメージで、背筋を伸ばして胸を張ります。また、背筋を伸ばして椅子に深く座ることが正しい座り姿勢です。寝る際は、体にかかる体重を分散できる仰向けの姿勢を取るのがおすすめです。

服装

妊娠初期は服装にも気をつける必要があります。体が冷えることを防止して暖かく過ごすために、お腹や首周り、足首、手首などから熱を逃がさない格好を心がけることが大切です。また、転倒防止のため、ハイヒールを避けてローヒールやスニーカーなどを選びましょう。マタニティ服は体を暖かく保ち、ゆったりしていて締めつけが少ないものがおすすめです。

妊娠初期に食べ物で気をつけること

妊娠初期に食べ物で気をつけるべきことについて、ポイント別に解説します。

カフェインの摂取

妊娠初期を含め、妊娠中のカフェインの摂取には注意が必要です。カフェインには自然流産や発育不良などのリスクがあります。問題ないとされるカフェイン摂取量の目安は、1日あたりカップ1〜2杯です。コーヒーや緑茶、紅茶、烏龍茶、ココア、コーラ、栄養ドリンク、チョコレートなどにはカフェインが含まれています。

水銀を多く含む魚の摂取

妊娠初期だけでなく、妊娠中は水銀を多く含む魚の摂取は避けるか、なるべく食べる量や頻度を減らすことが大切です。水銀は、胎児に先天性異常を引き起こす恐れがあります。キダイ、キンメダイ、メカジキ、ミナミマグロなどは水銀を含む魚であるため気をつけましょう。

水分補給

妊娠中の水分補給は大事です。水分が不足すると便秘になりやすくなるほか、嘔吐による脱水や尿路感染症などのリスクが高まります。つわりがひどくて十分に食事ができない場合には、脱水を避けるために、しっかり水分補給を行う必要があります。水分は栄養とともに胎盤を通って胎児に吸収されるため、摂取する水分の質にも気をつけましょう。

まとめ

妊娠初期はホルモンバランスが崩れて、心身ともに不調になりやすい時期です。母体や胎児を守るために注意すべきさまざまなことがあります。感染症対策を徹底するほか、喫煙や自己判断での薬の服用、激しい運動、ナマモノ、アルコールやカフェインの摂取などは避けましょう。


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「はぐコレ」編集部

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