【妊娠5か月目】戌の日の安産祈願はなにをする?2022年のカレンダーやQ&Aを紹介
妊娠5か月頃になると、妊婦の体調が安定してきます。妊娠5ヶ月頃の戌の日に、安産祈願へ神社・寺を訪れる妊婦も多いでしょう。本記事では戌の日の意味から、安産祈願ではどのようなことをするかまで解説します。是非参考にしてください。
- 戌の日とは
- 2022年の戌の日一覧
- 戌の日の祈祷に関するポイント
- 戌の日でよくあるQ&A
- まとめ
戌の日とは
戌の日とは、12日ごとに訪れる日の干支のことです。この干支を記載しているカレンダーもあります。「甲戌(きのえいぬ)」などと書かれているのが干支で、前半の「きのえ」の部分が「干」、「いぬ」の部分が「支」に当たるものです。
日付には1日にひとつずつ、干支が割り当てられています。ひとつの日付に対して、10の「干」のうちからひとつ、12の「支」のうちからひとつが順番に当てられるのです。十二支のうちのひとつが「戌」であるため、戌の日は12日に一度、訪れることになります。
戌の日=安産祈願とされる理由
戌の日には、妊婦とその家族が神社や寺に行き、安産祈願をする慣習があります。これは動物の犬の出産が安産であることに由来している風習です。
かつて日本では、妊娠中には神社を訪れてはいけないといわれてきました。それは、妊娠が血と関わり合いの深いものであり、血は「穢れたもの」だと考えられてきたためです。しかし戌の日だけは参拝が許されていました。
このような由来が現在にも受け継がれ、妊婦の体調が安定する妊娠5か月目に入った最初の戌の日に祈祷がおこなわれています。このとき、腹帯も一緒に祈祷してもらい、それを締めることでお守りにもなります。
安産祈願の方法
安産祈願の方法では、腹帯を巻いて祈祷してもらうのが一般的です。腹帯は妊娠5か月目を過ぎたころからお腹に巻き、大きくなるお腹を支えたり、お腹を冷えから守ったりします。
昔は布の端に赤く「寿」と刺繍をしたり、文字を書いた腹帯を使ったりした時期がありました。現在では、さまざまな色柄で便利に工夫されたものが売られています。
安産祈願は、神社、寺どちらでおこなっても良いでしょう。自分の腹帯と一緒に祈祷してもらう場合、祈祷のときに持ち込みましょう。
祝い膳
安産祈願そのものは祈祷のみですが、安産祈願の後に祝い膳を囲むことも慣習化しています。
かつては安産祈願のあとに、生まれる子どもの性別を占っていました。占いの方法は、小豆入りの紅白餅を箸で切るだけですが、小豆が切れるか切れないかで性別を占っていました。当時は小豆が切れれば女の子、小豆が切れなければ男の子が生まれるといわれていました。
こうした食べ物に関する慣習が、現在では祝い膳を囲む姿に変化したと考えられます。
2022年の戌の日一覧
2022年の戌の日と六曜について、一覧でご紹介します。
月 | 日付(曜日)六曜 | ||
1月 | 9日(日)赤口 | 21日(金)赤口 | |
2月 | 2日(水)友引 | 14日(月)友引 | 26日(土)友引 |
3月 | 10日(木)先負 | 22日(火)先負 | |
4月 | 3日(日)大安 | 15日(金)大安 | 27日(水)大安 |
5月 | 9日(月)赤口 | 21日(土)赤口 | |
6月 | 2日(木)友引 | 14日(火)友引 | 26日(日)友引 |
7月 | 8日(金)先負 | 20日(水)先負 | |
8月 | 1日(月)仏滅 | 13日(土)仏滅 | 25日(木)仏滅 |
9月 | 6日(火)赤口 | 18日(日)赤口 | 30日(金)赤口 |
10月 | 12日(水)先勝 | 24日(月)先勝 | |
11月 | 5日(土)先負 | 17日(木)先負 | 29日(火)仏滅 |
12月 | 11日(日)仏滅 | 23日(金)赤口 |
戌の日の祈祷に関するポイント
戌の日の祈祷に関しては、チェックしておきたいポイントがいくつかあります。
ぜひ事前に確認してください。
腹帯は前もって神社・お寺に確認
腹帯は、自分で持参しなくても、祈祷用のものを神社・お寺が用意してくれる場合があります。反対に普段使っている腹帯を使ってくれるところもあり、祈祷する場所によってそれぞれです。
まずは神社やお寺の公式サイトに、腹帯に関する記載がないか見てみることがおすすめです。記載がない場合は、あらかじめ腹帯を持参するか、配布されるものがあるかを確認しましょう。
事前予約が安心
戌の日の祈祷は事前予約をしておくと安心です。毎日神主さんなどの担当者が神社・寺にいる場合は、予約なしでも対応してくれる可能性があります。神社によっては神主さんが常駐しているわけではないので、いずれの場合も可能であれば予約しておいた方が良いでしょう。
祈祷に訪れる神社は、地域で人気の神社や、自分が産まれた土地の神社などに行くのがおすすめです。また戌の日のお参りの行き先は、水天宮が良いともいわれます。
初穂料の相場
初穂料を志納でおさめる場合、相場は3,000~10,000円となっています。ただし料金が決められている神社・寺もあります。
祈祷をお願いする場合、神社では「初穂料」、寺では「ご祈祷料」として収める必要があります。もし、料金をのし袋に入れてお渡しする場合は、袋の表書きに注意しましょう。なお、祈祷受付でお財布からそのままお金を出せば良い寺社も多く、のし袋が必要とは限りません。
祈祷に行く人
祈祷に行く人は、夫婦、両家の両親、友人などさまざまです。妊婦の体調が良くないときは、夫だけで行くというケースもあります。
戌の日の祈祷では、その後で祝い膳を楽しむ風習もあるため、事前に準備をおこなうことも多くなります。誰が祈祷に行くかについてあらかじめ家族で相談が必要です。
また妊婦の体調は最も優先するべき事項です。当日になって体調を崩すこともあります。急な状況変化にも対応できるよう、家族間での心構えをしておくのがおすすめです。
適切な服装
戌の日の祈祷に適切な服装は、特に決まっていません。妊婦は特に、着られる服が限られてくる時期でもあります。カジュアルすぎないマタニティウェア、シンプルなワンピースなどを選ぶのが望ましいでしょう。
一緒に出席する女性は露出が多い服や、派手な服装を避け、スーツやワンピースなどでシンプルにまとめましょう。男性の場合は、一般的にはスーツが選ばれます。男女ともに、最近では私服の人も増えていますが、オフィスカジュアル程度にとどめた方が無難でしょう。過剰にカジュアルな服装は避けましょう。
戌の日でよくあるQ&A
ここでは、戌の日に関するよくある疑問について解説します。
必ず戌の日に行くべき?
戌の日は12日に1度しかなく、曜日も限られているので「戌の日に祈祷に行くのが難しい……」という人もいるでしょう。しかしお参りは、必ずしも戌の日でなくても問題ありません。
最も重視したいのは妊婦の体調ですから、体調が良い日に祈祷に行くと良いでしょう。戌の日を選ぶことよりも、母体にストレスをかけないことの方が大切です。
寺社では、戌の日以外でも戌の日の祈祷をおこなっています。自分や家族の都合をかんがみて予定を組みましょう。
戌の日が仏滅の場合は?
なかには暦に書かれた六曜を気にする人もいるでしょう。基本的に祈祷では戌の日を優先すると良いですが、仏滅の場合は注意が必要です。
仏滅は釈迦が入滅、つまり亡くなった日と考えられており、お祝いごとには適さないとする説が一般的です。ただし6種類ある六曜では仏滅が最悪というわけでもなく、どうしても祈祷を避けるべきという日取りとは言えません。
都合の良い戌の日が仏滅に当たってしまう場合、夕方を避け、午前中などに祈祷に赴くのがおすすめです。
戌の日には、赤ちゃんが無事に産まれてこられるよう、また無事に赤ちゃんを産めるよう、安産のための祈祷、祈願がおこなわれます。無事を祈る古い風習を、祝い膳とともに楽しむと良いでしょう。
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