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妊娠初期に自転車に乗っても大丈夫?妊婦が自転車に乗るときの注意点
2022.12.28暮らし

妊娠初期に自転車に乗っても大丈夫?妊婦が自転車に乗るときの注意点

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠しても自転車に乗ってよいのか、気になっていませんか。「妊婦は自転車を避けたほうがよい」「乗っても問題はない」など、情報が入り混じっているので、判断に迷うことでしょう。この記事では、妊婦は自転車に乗ってよいのか、自転車を避けたほうがよいといわれる理由について解説します。

もくじ
  • 妊娠初期は自転車に乗らないほうがよい?
  • 妊婦は自転車を控えたほうがよいといわれる4つの理由
  • こんな時は自転車に乗らないで!避けるべき2つのケース
  • 妊婦が自転車に乗るときの7つの注意点
  • まとめ

妊娠初期は自転車に乗らないほうがよい?

妊娠初期に自転車に乗ってよいかどうかは、産科婦人科医によって意見が分かれるところです。「妊娠したら原則禁止」という医師がいれば、「体調に問題がなければ乗ってもよい」という医師もいます。どうするべきか、担当医師に判断を委ねるのがよいでしょう。


ただし、自転車に乗ることが直接、胎児に影響を及ぼしたり流産につながったりするわけではありません。体調や天候が悪いときは乗らない、重い荷物を乗せて走行しない、転倒に気を付けるなど、ある程度は注意することが望ましいでしょう。


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妊婦は自転車を控えたほうがよいといわれる4つの理由

「体調に問題がなければ乗ってよい」という医師がいる一方、「控えたほうがよい」という医師がいるのはなぜなのでしょうか。妊娠初期に起こり得る、自転車のリスクについて解説します。

転倒するリスクがある

妊娠初期はホルモンバランスの変化により、注意力が散漫になったり反射神経が鈍くなったりします。信号を見落としたり、横から出てきた人と接触したり、普段よりも事故を起こすリスクが高まります。転倒してお腹をぶつけてしまうと、流産する可能性も否定できません。


また、妊娠初期は、倦怠感や不眠、吐き気など体調が優れないときが多くなる時期です。自転車で走行中に気分が悪くなり、転倒する恐れもあります。こうしたリスクを考え、自転車は避けたほうがよいとされています。

お腹が張ることがある

お腹の張りを気にする妊婦

自転車に乗っているときの振動によって子宮が収縮すると、お腹が張ることがあります。妊娠15~16週頃までは、胎盤が完成していない状態です。子宮が刺激されると、切迫流産につながる危険性があります。


切迫流産とは、子宮収縮や子宮頸管の短縮などが原因で起こる、流産のリスクがある状態のことです。お腹の子を危険にさらすリスクがあることから、自転車を控えるよういわれることもあります。

骨盤がゆがむ恐れがある

サドルが小さいと、骨盤がゆがむ恐れがあります。骨盤全体がサドルに乗らないので、均等に支えられず、左右に開きやすくなるため注意が必要です。


さらに、前かがみの姿勢で乗ると、骨盤は傾き、歪みの原因になるといわれています。骨盤のゆがみは切迫流産や便秘、胎児の成長が進むと逆子や難産につながることもあります。


そのため、妊娠中はサドルの大きさや乗るときの姿勢にも注意する必要があるでしょう。

腹圧がかかり出血や流産のリスクを高める

ペダルを踏み出すとき、坂道や向かい風のときはぐっと力が入りやすいものです。同時に腹圧がかかり、お腹が張ったり痛くなったりします。腹圧がかかると最悪の場合、流産や出血のリスクが高まります。


特に凸凹道や段差があると、振動が刺激となりやすいので注意が必要です。腰痛や恥骨痛がある人は、自転車の振動が原因で起こっている可能性も考えられます。痛みがある場合は、自転車に乗るのを控えたほうがよいでしょう。


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こんな時は自転車に乗らないで!避けるべき2つのケース

たとえ体調がよくても、自転車に乗ってはいけないときもあります。どのようなときなのか、詳しく見てみましょう。

医師から禁止されたら乗らない

自転車に乗っていいか医師に確認する妊婦

医師から禁止された場合は、指示に従うようにしましょう。場合によっては、切迫流産の兆候が出ているから禁止されているのかもしれません。自転車を控えるよう指示されたときは、理由も一緒に聞いておくとよいでしょう。


また、自転車以外にも、運動を禁止されるケースには次のようなものがあります。


・重い心臓や呼吸器の病気がある

・子宮頸管無力症

・性器出血がある


自転車に乗ってよいのか、どのくらいまでならよいのか、この辺りは自己判断せず、医師に相談するようにしましょう。

お腹が大きくなる妊娠後期には乗らない

お腹が大きくなってきた妊娠後期の妊婦

妊娠後期になると、お腹が大きくなりバランスを取るのが難しくなります。また、足元も見えにくくなるので、ゴミや石に気付かず乗り上げてしまい、転倒する可能性もあるでしょう。

お腹が大きくなってきたら、自転車での移動は避けるのが無難です。


さらに、自転車をこぎ出す瞬間、ペダルを踏むと腹圧がかかり、子宮を刺激してしまいます。切迫早産・早産の危険性を高めてしまうので、妊娠後期は自転車に乗らないよう、医師からも指導されるでしょう。


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妊婦が自転車に乗るときの7つの注意点

妊娠中は普段通りというわけにはいきません。自転車に乗るときは、これから紹介する注意点をしっかり守るようにしましょう。

両足が地面にしっかりつく高さにサドルを調節する

地面にしっかり両足がつかないと、ふらついたときに転倒する恐れがあります。妊娠中は注意力が散漫になったり反射神経が鈍くなったりしがちです。普段よりも判断が遅くなり、とっさの動きができないことが予想されます。片方のつま先が付く程度の高さでは、踏みとどまれずにそのまま転倒してしまうでしょう。


普段よりもサドルを低めにして、両足を付くよう設定することで転倒を防げます。ただし、逆に低すぎると、こぎにくくなるので、両足の指でしっかり支えられるくらいの高さが理想です。

重い荷物を乗せて走らない

重い荷物を乗せたりぶら下げたりしながら走行すると、ハンドルをとられやすくなります。バランスを取るのが難しく、不安定になりやすいので、転倒する危険性が高まります。

特に妊娠後期は自分の体を支えることも大変なので、重い荷物を乗せて自転車に乗らないようにしましょう。


どうしても重い荷物を運ばなければいけない場合は、マイカーやタクシーを使うようにしましょう。また、荷物を運ぶときは、できるだけ誰かに手伝ってもらうようにしましょう。

坂道は避けるか、無理せずにひいて歩く

自転車をひいて歩く妊婦

坂道を上るときは、力いっぱいこいだり立ちこぎをしたりするでしょう。しかし、これらは腹圧を高めてしまう要因です。腹圧が高まれば流産や出血の恐れがあるので、妊娠中は平坦な道を選ぶのが無難です。


また、段差や凸凹がある道路を自転車で走行すると、子宮が刺激されたり、バランスを崩したりする恐れがあります。さらに、踏切や側溝脇にはタイヤがはまりやすい溝があるので、転倒する可能性も否定できません。


段差や坂道を通るときは、自転車から降りてひいて歩くか、ルート変更も検討しましょう。

雨や風が強い日は乗らない

自転車に乗ってよいのは、晴れているときのみです。雨の日は地面が濡れているので、滑りやすく、転倒する危険性が高まります。また、視界も悪くなるので、たとえレインコートを着ていても、乗らない選択をするべきです。


さらに、妊娠中はバランスを取りにくくなるので、それほど強くない風でもふらついてしまうでしょう。自分が転倒するだけでなく、人に危害を加える可能性だってあります。


自転車に乗るかどうかは、その日の天気もまた判断基準となるでしょう。雨が降っていたり、風がふいていたりする場合は、自転車以外の移動手段を選ぶべきです。

長時間乗り続けない

たとえ体調に問題がなくても、長時間乗り続けるのは控えるべきです。自転車に長時間乗っていると、骨盤や股関節に負担がかかり、思わぬアクシデントが起こる危険性があります。


また、妊娠中は疲れやすく、今まで難なく行けていた場所も、困難を極めるようになるでしょう。体調が急変することもあるので、長距離の走行は控えて、自宅付近に留めるべきです。


さらに、妊婦さんの運動量は1回あたり60分以内、週2~3回が推奨されています。自転車に乗るときの目安にするとよいでしょう。

スピードを出し過ぎない

妊娠初期は注意力が散漫になりやすいうえに、とっさの行動が遅れやすいものです。自転車でスピードを出し過ぎてしまうと、ぶつかりそうになったときや避けようとしたとき、うまく避けきれずに転倒する可能性があります。また、急ブレーキをかけると、止まったときの反動が大きく、身体に衝撃を与えてしまいます。


スピードは出し過ぎず、止まるときはゆっくりと停車するよう心がけましょう。焦らなくてもいいように、時間に余裕を持って外出することも大切です。

スカートやスリッポンなどは避けて!動きやすい格好で乗る

妊娠すると、ゆったりとした服装を好むものです。しかし、自転車に乗るときは動きやすい恰好を重視しなくてはいけません。


特に、足元には注意しましょう。ワイドパンツや裾の長いパンツは、タイヤに巻き込まれる恐れがあるので、とても危険です。また、サンダルやスリッポンは、自転車をこいでいる最中に脱げてしまう恐れがあります。自転車に乗るときは極力、ズボンやスニーカーなど動きやすい恰好にしましょう。


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まとめ

転倒や腹圧がかかることを考えると、妊娠したら自転車はなるべく乗らないほうがよいでしょう。しかし、子どものお迎えや通勤など、自転車が必須となっている人もいるかもしれません。自転車に乗るときは転倒に十分に気を付けて、長時間乗らないなど注意点をしっかり守ることが大切です。


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