妊娠初期に振動を受けても大丈夫?運動や自動車・自転車による影響を解説
「妊娠初期に振動を受けたら、流産につながるのではないか」と心配している人もいるでしょう。この記事では、妊娠初期の人に向けて、振動を受けた場合の影響について解説します。運動の必要性や自動車・自転車の振動の影響についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
- 妊娠初期に振動を受けた場合の影響
- 妊娠してから運動するメリット
- 妊娠初期から後期に取り入れたい運動
- 妊娠中に運動する際の注意点
- 強い振動を受けるため妊娠中は避けたほうが良い運動とは?
- 妊娠初期の自動車や自転車の振動による影響は?
- まとめ
妊娠初期に振動を受けた場合の影響
妊娠初期に振動を受けても、日常生活で受ける一般的な振動なら特に問題はありません。妊娠初期に発生する流産は、ほとんどが胎児の染色体異常や子宮の代謝不良が原因となっています。妊娠初期に振動を受けても、流産につながるケースは稀です。
振動の影響を気にしすぎる必要はないため、妊娠中は適度な運動にも取り組むべきです。ただし、激しい運動をすると、過度な負担がかかる恐れがあります。そのため、無理なく取り組めるウォーキングといった軽めの運動を行いましょう。
妊娠してから運動するメリット
妊娠中の運動にはさまざまなメリットがあります。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのか解説します。
体重管理ができる
妊娠中に運動を習慣にすれば、体重管理がしやすくなります。妊娠すると食欲が増す人もいますが、妊娠中に太りすぎるとさまざまな問題につながる可能性があるため注意が必要です。
たとえば、妊娠中の急激な体重増加により、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などを発症するリスクがあります。妊娠したら適度な運動を取り入れ、体重をコントロールしましょう。
ストレス解消になる
妊娠すれば体調が変化し、それまでのような行動ができなくなる可能性があります。体を休めなければならず、ストレスを感じる人も少なくありません。しかし、無理なく取り組める軽めの運動を取り入れると、リラックスできます。適度に体を動かす習慣をもち、ストレスをためないようにしましょう。
便秘を防止できる
妊娠中に体を動かさないようにしている場合、代謝が落ちて便秘になる可能性があります。また、お腹の中で胎児が成長してくると、子宮が腸を圧迫することで便秘になる妊婦もいます。
便秘を予防するには、適度な運動が効果的です。便秘になってしまっても、運動を習慣化すると不快感を緩和しやすくなります。
つわりの緩和につながる
運動には、つわりの辛さを和らげる効果も期待できます。妊娠初期はつわりの症状に悩まされる人が多いですが、比較的体調が良いときに運動を取り入れると気分転換になります。
運動により血流が促進され、筋肉にも適度な刺激が加わるためです。特に、軽度のつわりなら、軽い運動を取り入れると気になりにくくなるでしょう。
体力をつけられる
出産には体力が必要であり、妊娠中に体力をつけておくと良いでしょう。産後も子育てのためにハードな生活が続くため、体力がないと大変な思いをする可能性があります。妊娠中に運動を習慣化すれば、気分転換をしながら出産や産後のために必要な体力をつけられます。少しずつ運動に取り組み、無理なく体力をつけましょう。
妊娠初期から後期に取り入れたい運動
妊娠初期から後期にかけて、どのような運動を取り入れれば良いのでしょうか。具体的に解説します。
妊娠初期
妊娠初期はまだ不安定な状態であるため、激しい運動は避けましょう。軽い運動を選び、無理をしない範囲で取り組むことが大切です。
たとえば、軽めのウォーキングであれば、妊娠初期でも問題なく取り組めます。30分程度かけて近所を散歩するだけでも、妊娠初期の体にとって十分な運動になります。
妊娠中期から後期まで
妊娠中期から後期にかけては、ほかにもさまざまな運動に取り組めます。おすすめの運動について解説します。
マタニティヨガ
マタニティヨガは、妊婦でも安心して取り組めるポーズに特化したヨガです。体をゆっくり動かしながら筋肉に刺激を与え、血行を促進します。妊婦のためにプログラムが組まれているため、無理なく体を鍛えられます。ただし、ホットヨガは体に大きな負担がかかるため、妊娠中は避けましょう。
マタニティビクス
マタニティビクスは、妊婦専用のエアロビクスです。音楽にあわせて体を動かし、エクササイズやストレッチに取り組みます。妊婦にとって危険な動きは基本的にないため、安心です。ただし、強度が高い内容については、医師にも相談したうえで取り組みましょう。専門のインストラクターから指導を受け、無理のない範囲で行うことをおすすめします。
マタニティスイミング
マタニティスイミングは、妊婦を対象としている水泳のプログラムです。水中では体を動かしやすくなり、高い運動効果を期待できます。肩こりや腰痛に悩んでいる人にもおすすめです。水の中を歩くだけでも運動の効果を期待できるため、自分のペースで行いましょう。医師にも相談したうえでマタニティスイミングに取り組むと安心です。
妊娠中に運動する際の注意点
妊娠中に運動する際は、いきなり始めないようにしてください。運動の習慣がなかった人は、体が不安定な妊娠初期に無理に運動する必要はありません。体調が安定する中期以降に少しずつ運動を取り入れましょう。
運動に慣れてきても、体を激しく動かさないように注意が必要です。水分補給やクールダウンも怠らず、体に負担をかけないように徹底することが大切です。決して無理はしないようにしましょう。
強い振動を受けるため妊娠中は避けたほうが良い運動とは?
妊娠中は、強い振動を受ける運動は避けるべきです。ここでは、具体的にどのような運動を避けたほうが良いのか解説します。
野球
野球はバットでボールを打つときに体をひねる動作があり、お腹に負担がかかります。ボールが体に当たる恐れもあるため、妊娠に気がついたら野球は行わないようにしましょう。
サッカー
サッカーは大人数で取り組むスポーツであり、プレー中に人と接触する機会も多いです。人にぶつかると強い振動を受けるリスクがあり、大変危険です。ぶつかって転ぶ恐れもあるため、妊娠に気がついたら避けましょう。
バスケットボール
バスケットも、サッカーと同じくプレー中に人と接触する恐れがあります。強い振動を受けたり転んで体を打ったりする可能性があるため、妊娠中に取り組むとリスクがあります。
ゴルフ
ゴルフもボールを打つときに体をひねるため、妊婦にとって大きな負担になります。ゴルフは他人と接触するリスクはないものの、妊娠したら避けたほうが良いです。
縄跳び
縄跳びはジャンプする運動であり、そのたびに体に負担がかかります。体に対して過度な振動を与えるため、妊娠に気がついたら行わないようにしましょう。
妊娠初期の自動車や自転車の振動による影響は?
妊娠初期でも、基本的には妊娠前と同じ生活を続けられます。日常生活で生じる振動を妊娠初期に受けても、問題はありません。
たとえば、自動車にもそれまで通り乗車できます。ただし、事故のリスクに備え、シートベルトの着用を徹底しましょう。お腹が圧迫されるのではないかと心配になるかもしれませんが、子宮は風船のようになっており、ある程度の圧力がかかっても衝撃を吸収できます。
なお、自転車は転倒する恐れがあるため、なるべく避けるべきです。どうしても乗る必要があるなら、安全に十分に配慮してください。具体的には、スピードを出しすぎないようにし、滑りやすい雨の日は乗らないようにする必要があります。
妊娠中でも、日常生活における振動を過度に心配する必要はありません。適度な運動を心がけ、健康的な妊娠生活を送りましょう。自動車には普段どおり乗車できますが、自転車はなるべく乗らないようにすると安心です。
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