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妊娠中期の過ごし方や気をつけるポイント|赤ちゃんの状態やママに起こる変化も徹底解説
2022.12.28暮らし

妊娠中期の過ごし方や気をつけるポイント|赤ちゃんの状態やママに起こる変化も徹底解説

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

安定期とされる妊娠中期ですが、日常生活には注意が必要です。これから訪れる体の変化やケアの仕方、注意点をしっかりと理解しておきましょう。この記事では妊娠中期を迎える人に向けて、ぜひ知っておきたい変化や過ごし方を解説します。気をつけるべき点についても解説しているので参考にしてください。

もくじ
  • 妊娠中期とは
  • 妊娠中期の赤ちゃんの状態
  • 妊娠中期のママに起こる変化
  • 妊娠中期は安定期に入る
  • 妊娠中期の過ごし方
  • 妊娠中期に注意すべきポイント
  • まとめ

妊娠中期とは

妊娠中期とは妊娠16~27週までを指し、妊娠5~7カ月までの3カ月間にあたります。安定期とも呼ばれ、体調が落ち着いてくる期間です。
個人差はありますが、つわりやだるさが治まり、食事がおいしく感じられます。胎盤が完成し、流産のリスクが下がるのもこの時期です。少しずつお腹が目立ち始めますが、比較的活動しやすい時期といえるでしょう。

妊娠中期の赤ちゃんの状態

妊娠中期にあたる妊娠5~7カ月の赤ちゃんは、基本的な器官ができあがり、どんどん体重も増えていきます。

妊娠5カ月

妊娠5カ月は妊娠16~19週にあたります。赤ちゃんの筋肉や骨格が発達し、手足が自由に動かせるようになるため、胎動を感じやすくなります。また、皮下脂肪がつき始め、胎毛と呼ばれる毛が全身に生え始めるのもこの時期です。エコーで髪の毛や眉毛を確認できることもあります。

妊娠6カ月

妊娠6カ月は妊娠20~23週にあたります。体の重要な器官がほぼできあがり、顔立ちもはっきりとしてきます。聴力が発達して耳が聞こえ始めるので、赤ちゃんに話しかけてコミュニケーションを楽しんでも良いでしょう。見え方やタイミングによっては、エコー時に性別が判断できる場合もあります。

妊娠7カ月

妊娠7カ月は妊娠24~27週にあたります。急激に成長し、赤ちゃんの体重がどんどん増えていきます。脳が発達し、体全体の機能や動きをコントロールできる時期になるため、赤ちゃんが自分で向きを変えることで頭位がよく変わります。しかし、この時期に逆子であってもまだ移動する可能性が高いので、あまり心配はいりません。

妊娠中期のママに起こる変化

赤ちゃんの成長とともに、ママの体にも変化が現れます。妊娠中期に起こる変化を確認しておきましょう。

胎盤が完成する

妊娠中期には胎盤が完成するため、初期流産のリスクが大幅に下がります。胎盤は赤ちゃんの成長をサポートする重要な器官です。呼吸・栄養補給・排泄を助け、赤ちゃんとともに成長します。
個人差はありますが、初めは100g程度だった胎盤が最終的には500g程度になります。健康な胎盤を維持するためにも、塩分を控えた食事と十分な休息を取るようにしましょう。

つわりが終わる

個人差はありますが、多くの人が妊娠中期にはつわりが落ち着いてきます。また、ホルモンが安定することで、熱っぽさやだるさなどの不調も解消され、体調が楽になるでしょう。
ただし、つわりが治まり食欲が戻ることで、体重が増加しやすくなります。急激な体重増加は病気のリスクを上昇させるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。

胎動を感じる

妊娠中期には胎動を感じ始める人が多くなります。早い人では16週くらいから、多くの場合18週から20週頃を目安に胎動を感じ始めるようです。
リラックスしているときが感じやすいといわれますが、ママの姿勢や赤ちゃんの体位、活発度などにより感じ方は変わります。胎動がなかなか感じられないと不安になりますが、妊婦健診で問題がなければ心配ありません。

お腹が目立つようになる

妊娠初期には目立たなかったお腹が、妊娠中期になるとふっくらとしてきます。乳房やお尻なども大きくなり、全体的に丸みを帯びた体つきになってくるため、マタニティ用の下着やウエアを身につけると良いでしょう。
腰に負担がかかり、痛みを感じやすくなるのもこの時期です。体の重心も変化するため、姿勢や動作に注意しましょう。

妊婦検診の頻度が上がる

妊娠中期の24週からは、妊婦検診が2週間に1回の間隔になります。妊婦健診はママと赤ちゃんの健康状態を定期的に確認するためのものです。
妊娠週数の経過とともに間隔が短く、回数も増えていきます。ママと赤ちゃんの状態によってはさらに短くなるケースもありますが、病気の早期発見や治療を行うことでリスクの軽減につながります。

妊娠中期は安定期に入る

妊娠中期からは胎盤が完成してママと赤ちゃんの状態が安定することから、「安定期」と呼ばれています。初期流産のリスクが下がるとされていますが、「流産しない」「安全」というわけではありません。お腹の張りも感じやすくなるため、無理せず過ごすことが大切です。

妊娠中期の過ごし方

妊娠中期には「急激な体重増加」「妊娠線予防」「歯の治療」を意識しましょう。それぞれについて詳しく説明します。

急激な体重増加に気をつける

適度な運動を取り入れながら、食事のとり方にも気を配りましょう。つわりが治まると食欲が戻るため、つい食べ過ぎてしまうこともあるかもしれません。
赤ちゃんに栄養を送るためにもある程度の体重増加は必要ですが、急激な太りすぎには要注意です。腰などへの負担増加や、赤ちゃんが育ち過ぎることで出産時のリスクにもつながります。

妊娠線予防のケアをする

妊娠線予防として、保湿クリームや妊娠線予防クリームなどでケアするのがおすすめです。
妊娠中期になりお腹が目立ってくると、妊娠線ができやすくなります。妊娠線とは皮膚が急速に伸びることにより、お腹やお尻などにできる割れ目のような線のことです。特に妊娠後期に多くできますが、急激な体重増加により早い時期でも現れる場合があります。

歯の治療をしておく

妊娠中期は歯周病など歯のトラブルを起こしやすいため、歯の検診や治療を受けておくと良いでしょう。
妊娠中は女性ホルモンの増加により、唾液の分泌量が減るといわれています。免疫力も弱まることから、感染症などのリスクが高くなる可能性があります。妊娠後期はお腹が大きくなり、姿勢を保つことがつらくなるので、この時期の治療をおすすめします。

妊娠中期に注意すべきポイント

妊娠中期には「貧血」「感染症」「切迫早産」といったリスクが考えられます。注意したいポイントについて確認しておきましょう。

貧血

栄養を運ぶためにママの体からたくさんの血液が使われますが、赤血球の供給が追いつかず薄い血液になるのが貧血です。めまいや立ちくらみといった症状が現れ、ひどくなると鉄剤を処方される場合もあります。

妊娠中期は貧血になりやすいため、鉄分が多く含まれる食材を意識して摂取しましょう。妊娠中期になると赤ちゃんが急激に成長するため、鉄分やカルシウムなどの必要量が増加します。

感染症

妊娠中に感染症にかかると、母子感染などを起こすケースがあります。妊娠中期や中期以降の感染症としては、次のようなものに注意が必要です。

水痘:「水ぼうそう」とも呼ばれ、発疹が水疱になる
風疹:軽い発熱や発疹がみられる
クラミジア:おりものが増える程度で自覚症状はあまりない。知らずに感染しているケースが多い
サイトメガロウイルス:日常的に存在するウイルスで風邪のような症状がある
リステリア症:食中毒の一種で、発熱、悪寒、筋肉痛、嘔吐、下痢などの症状がある
カンジダ膣炎:外陰部のかゆみ・痛みが特徴
淋病:膿のような黄色いおりものが増える
尖圭コンジローマ:子宮頚部にカリフラワーのようなイボができる
トリコモナス膣炎:膣や外陰部に強いかゆみがある
性器ヘルペス:外陰部に水泡ができ、腫れて痛みがある

切迫早産

切迫早産とは、妊娠22~37週未満の早産リスクが高い状態をいいます。子宮が開いてしまう、あるいは破水してしまい、かろうじて赤ちゃんがお腹の中にとどまっている状態です。出血・下腹部の張り・おりものの変化といった自覚症状から、異変を感じる場合もあります。

感染症がきっかけとなるケースが多くみられますが、環境や体質など原因はさまざまです。治療は自宅または入院による安静が基本となります。破水の場合はすぐに入院が必要です。自宅で過ごす場合は、必要な家事以外は横になって休息を取り、外出はできるだけ控えるように医師より指示されます。

まとめ

妊娠中期は安定期となり体調も落ち着くケースが多いですが、赤ちゃんが成長するためにママの体にも変化が起こります。体調不良などリスクに十分に注意して、出産までの期間を穏やかに過ごしましょう。

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この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

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