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妊娠の初期検査の内容とは|初診から検査を受けないリスクも解説
2022.12.28妊娠・出産

妊娠の初期検査の内容とは|初診から検査を受けないリスクも解説

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

出産経験のない女性にとって、妊娠初期の検査はだれもが気になるものです。どのような検査を受けなければならないかなど、気になる人も多いのではないでしょうか。今回は、妊娠初期の検査内容を初診の流れから解説し、参考として出産までの検査内容も紹介します。検査に関する知識を深めるために参考にしてください。

もくじ
  • 【初めての産婦人科】妊娠初期の検査における、初診から診断結果まで
  • 妊娠初期(妊娠から23週)の検査内容とは
  • 妊娠初期の検査内容として感染症検査も行う
  • 【参考】妊娠中期の検査内容
  • 【参考】妊娠後期の検査内容
  • 妊娠初期に検査を受けないリスク
  • まとめ

【初めての産婦人科】妊娠初期の検査における、初診から診断結果まで

初めて産婦人科に行くとなると、緊張したり不安になったりすることは当然のことです。しかし、初診の流れや検査内容を知っておくと安心材料となります。

ここでは、一般的な産婦人科の初診の流れを解説します。

まずは医師からの問診

初診の受付を済ませると、問診票を書くことになります。医師の診察も問診からですが、これは確認のためと問診票に書ききれなかったことを聞き出しているのです。

不安事項や疑問点なども含めて、問診票に書ききれなかった医師に伝えたいことははっきりと伝えておきましょう。疑問点などは、メモしておくと忘れずに尋ねられます。

主な問診内容

医師からの問診内容の中には、答えにくいものも含まれます。医師は、大切な赤ちゃんを無事に出産するために、必要なことを尋ねていますので、正確に答えましょう。医師には守秘義務があるので、心配せずに信頼すると良いでしょう。主な問診内容は次のようになります。


【主な問診内容】
・これまでの妊娠歴
・これまでの人工中絶や流産などの経験
・最終月経と月経周期
・結婚した年齢
・重大な病気について
・食物アレルギーや薬のアレルギーについて
・親族の大病歴(がんや心筋梗塞、脳卒中など)

尿検査

妊娠の判定は、市販の判定キットと同じように尿検査で行います。尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピンに対する反応で、妊娠を確定します。この機会に、妊娠判定以外の検査をする産婦人科も少なくないため、採尿が必要です。所定のトイレで採尿して提出しましょう。

エコー(超音波検査)

エコーでは、胎芽(胎児前の赤ちゃんの状態)の心拍や発育状況などを診察し、問題のない妊娠であるかを確認します。

エコー検査技術の発展により、女性の負担となる内診を省くケースも増えています。

内診とは

内診は、医師による直接的な検査方法です。膣の中に指を入れて子宮や卵巣の状態を直接確認します。

エコーとは

エコーは、超音波を利用した検査です。エコーには、経腹エコーと経膣エコーがあります。妊婦のお腹に機械をあててモニターで観察する検査が経腹エコーであり、内診の代わりとなるものが経膣エコーです。

妊娠初期(妊娠から23週)の検査内容とは

妊娠から23週までは、妊娠初期です。初診で妊娠に問題がなければ、妊娠初期の検査となります。ここでは、基本的な検査内容を紹介し、大事な検査ポイントについては、詳細を解説します。

妊娠初期の検査内容

妊娠初期の検査は、4週間に1度のペースです。妊娠初期(妊娠~23週)の検査内容は次のようになります。


【妊娠初期の検査内容】
・エコー検査:妊娠初期の検査では経腹エコー(詳細は後述)
・子宮頸がん検診:妊娠初期に1回健診(詳細は後述)
・血液検査:血液型や血算などを検査(詳細は後述)
・血圧測定:適正な血圧であるかを確認
・性器クラミジア検査(詳細は後述)
・尿検査:妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などを検査
・体重測定:急激な増加や減少がないかを確認
・腹囲測定:太りすぎていないかを確認
・子宮底長測定:子宮底長は、恥骨の中央から子宮の上の端までの直線距離を計測した数値で基準値と照らし合わせる

【ポイント①】エコー検査

エコー検査は、赤ちゃんが正常に育っているか、異常がないかを調べます。羊水の量や胎盤、へその緒位置などもエコー検査で分かります。流産のリスクが高まっているようであれば、週に1〜2回の健診を促されるケースもあります。

【ポイント②】子宮頸がん検診

子宮頸がん検査は、妊娠初期に1回だけ検診します。子宮頸がんがなければ、何も問題ありません。もし発見された場合は、妊娠の継続かがんの治療かを選択することになり、厳しい判断を求められます。

【ポイント③】血液検査

血液検査の目的は、まず血液型の確認です。出産時の多量出血に備える必要があります。血算を調べるのは、出血しやすいかを確認し、貧血や免疫力を確認するためです。

この他にも、赤ちゃんへ感染することを防ぐために、B型肝炎抗原・C型肝炎抗体・HIV抗体・梅毒血清反応・風疹ウイルス抗体などの検査も行います。

【ポイント④】性器クラミジア

性器クラミジアの検査は妊娠期間中に1回だけ行いますが、早いほうが良いため、妊娠初期に行うケースが多いです。赤ちゃんへの感染を防ぐために、クラミジア細菌に感染していないかを確認します。

妊娠初期の検査内容として感染症検査も行う

妊娠初期には感染症検査も行います。母子感染のリスクが高い感染症も存在し、感染症の種類によっては母子の生死にかかわるものまであります。

早期に発見すれば、治療や対策により、安全に出産できる確率を高めることができます。妊娠初期の基本的な感染症検査項目には次のようなものがあります。

【妊娠初期の基本的な感染症検査項目】
・B型肝炎抗原
・C型肝炎抗体
・HIV抗体
・梅毒血清反応
・風疹ウイルス抗体

これらの感染症検査は、血液検査やおりものなどで検査します。1つの検体で複数の感染症検査ができるため、母体の負担は少なくて済みます。医師の判断になりますが、基本的な感染症検査項目のほかに、トキソプラズマや生化学検査、凝固系検査などの検査が行われる可能性もあります。

【参考】妊娠中期の検査内容

ここまで、妊娠初期の検査について解説してきましたが、出産までには妊娠中期から妊娠後期の検査があります。知っておくことで、スケジュールの調整や準備ができるので、参考として妊娠中期の検査内容を解説します。妊娠中期は、妊娠24週~35週であり、2週間に1回のペースで検査します。

【妊娠中期の検査内容】
・B群溶血性レンサ球菌検査(詳細は下記)
・エコー検査
・尿検査
・血液検査
・血圧測定
・体重測定
・腹囲測定
・子宮底長測定

エコー検査から子宮底長測定は、妊娠初期の検査と同じですが、血液検査では、血算と血糖検査のみとなりますB群溶血性レンサ球菌の検査は、期間内に1回行います。B群溶血性レンサ球菌の抗体があるかを調べる検査です。抗体を持たないママの場合は、抗生物質などで対処します。

【参考】妊娠後期の検査内容

妊娠後期は、36週から出産までです。この時期の検査は1週間に1度のペースになります。いつ出産となっても対応できるよう、予定日が近づくとペースがあがることもあります。妊娠後期の検査内容は、次のようなものがあります。

【妊娠後期の検査内容】
・ノンストレステスト(詳細は下記)
・エコー検査
・尿検査
・血液検査
・血圧測定
・体重測定
・腹囲測定
・子宮底長測定

エコー検査から子宮底長測定は妊娠中期と同じです。ノンストレステストは、赤ちゃんの心拍を確認し健康状態を調べ、母体の子宮収縮も調べる検査となります。

妊娠初期に検査を受けないリスク

妊娠初期の検査を受けない人や経済的に受けられないという人もいます。ここでは、妊娠初期の検査を受けないリスクを解説します。

合併症のリスクがある

妊娠すると、母体は急激な変化が起こり、赤ちゃんは急速に育っていきます。

つまり、これまでと体の状態が異なるため、さまざまな病気が発生する場合が少なくないのです。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症のような、妊娠時にかかりやすい病気との合併症のリスクも発生します。

流産のリスクがある

流産の可能性は、全ての妊娠の15%もあります。

つまり、生まれてくる予定の赤ちゃんを失い、心身ともに辛い思いをする女性が7人に1人はいるのです。妊娠初期の検査を受けることにより、その可能性を下げることができますので、できるだけ検査を受けるように努めてください。

病院での受け入れ拒否の可能性も

妊娠初期の検査では、血液検査などから、感染症の検査をたくさん行います。妊娠初期の検査を受けていなければ、感染症のリスクが高いと判断される場合があるのです。


このようなケースでは、医療関係者や他の母子への感染防止対策として、病院が受け入れを拒否するケースがあります。それは、出産時であっても同じです。

まとめ

初めての産婦人科受診は、だれもが緊張したり、不安に感じたりするものです。初診での流れや問診内容を事前に知っていれば、少しは緊張や不安が和らぐかもしれません。

また、妊娠が確定すれば、妊娠初期の検査へと進みます。たくさんの検査があるため、はじめは戸惑うかもしれません。しかし、予備知識があれば、問診で不安事項や疑問を医師に伝えることができるため、安心して検査を受けることができるでしょう。

妊娠・出産期は、女性にとって入院や手術のリスクが最も高い時期です。妊娠後に発生するリスクを軽減させるためには、保険の検討も必要となります。保険の必要性を感じたら「母子保険はぐ」を検討してください。妊婦専用保険であり、生まれた赤ちゃんも保障します。

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