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妊娠初期における出血の原因は?考えられる理由と対処法を紹介
2023.01.04妊娠・出産

妊娠初期における出血の原因は?考えられる理由と対処法を紹介

この記事の監修者

「はぐコレ」編集部

妊娠初期に出血が起きてしまい、不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。そのような場合、流産などの可能性があるかもしれないと考え、病院へ行くべきなのかを早く知りたいと考える方が多いです。本記事では、妊娠初期における出血の原因と対処法、チェックしてほしいポイントなどを解説します。最後まで読めば、妊娠初期の出血で慌ててしまう心配もありません。ぜひ参考にしてください。

もくじ
  • 妊娠初期の出血は珍しい?
  • 妊娠初期の出血は着床出血の場合がほとんど
  • 妊娠初期の出血は流産の心配がある?
  • 妊娠初期に出血したときにチェックしてほしいポイント
  • 妊娠初期の出血時に考えられる理由
  • 妊娠初期における出血の対処法
  • 妊娠初期の出血や流産を予防する方法
  • まとめ

妊娠初期の出血は珍しい?

妊娠初期のイメージ

妊娠初期に出血を確認したら、不安を感じてしまいがちです。しかし、そもそも、妊娠初期の出血は珍しいことなのでしょうか。

約30%の妊婦が出血を体験している

実際のところ、約30%の方が妊娠初期の出血を経験しているというデータがあります。そのため、出血すること自体はそこまで珍しい症状ではありません。


通常、特別な対処が不要な場合も多いので、慌てずに対応することが大切です。

妊娠初期の出血は着床出血の場合がほとんど

妊娠初期の出血は着床出血がほとんどです。ここでは、着床出血の概要についてみていきます。

着床出血とは

着床出血とは、受精卵が着床した際に起こる出血のことです。着床出血しない人もいるため、完全に個人差となりますが、妊娠初期に出血が出る原因として最も大きな要因です。

受精卵が着床した際には、胎盤を作るために受精卵から伸びた絨毛が子宮内膜に定着します。イメージとしては、植物の根のように子宮内膜を傷つけていくため、出血することがあるのです。

これは生理現象で、通常1〜4日以内に出血が治ります。異常事態ではないため、出血したとしても経過観察で問題ないケースがほとんどです。

妊娠初期の出血は流産の心配がある?

妊娠初期の出血で、流産の可能性があるのではないかと心配する方もいらっしゃいます。実際のところ、妊娠初期の出血には流産の心配があるのでしょうか。

妊娠初期は流産の確率が比較的高い

基本的に、着床出血したとしても流産に発展するケースは稀です。また、逆に着床出血がないからといって流産に発展することもありません。しかし、妊娠初期は流産の可能性が高いと言われており、実に全体の15%程度の方が流産を経験しています。

ただし、これは胎児の健康状況や遺伝子に問題があることによるもので、母の健康状態との関連性がないとされています。

つまり、妊娠初期に流産が起きやすいのは事実ですが、着床出血や健康状態などの影響はほとんどないため、流産の心配をしすぎないほうが良いでしょう。

妊娠初期に出血したときにチェックしてほしいポイント

妊娠初期の妊婦イメージ

妊娠初期の出血を確認した際に、チェックしてほしいポイントは4つあります。

血の色を確認する

まずは出血の色を確認しましょう。鮮やかな赤色やピンク色の場合には緊急性が高く、流産、異所性妊娠など異常が発生している可能性があります。そのため、すぐに病院へ行くことをおすすめします。

血の量を確認する

次に、出血量を確認することも大切です。普段の生理2日目以上の出血がある場合には、注意が必要です。また、出血が止まらない、増えるといった問題が発生した場合もすぐに病院へ行くことをおすすめします。

血の形状を確認する

また、血の形状を確認することも大切です。サラサラした状態なら問題ないケースが多いですが、レバーのような塊で出血がある場合は、流産の危険も考えられるので病院へ行く必要があるでしょう。

並行して別の症状が出ていないかもチェック

また、出血時に他の症状が現れていないかもしっかりとチェックすることが大切です。具体的には、腹痛、下痢、発熱など出血前後に他の症状が出ていないかを確認することで、出血の原因を突き止められるかもしれません。

妊娠初期の出血時に考えられる理由

妊娠初期に約30%の方が出血を確認するとお伝えしました。着床出血はもちろんですが、他にはどのような要因があるのでしょうか。ここでは、出血の6つの理由を紹介します。

妊娠初期における出血の理由① 絨毛膜下血腫

絨毛膜下血腫が発症している可能性も考えられます。絨毛膜下血腫とは、絨毛膜と子宮内膜の間に着床出血がたまり、血の塊が発生してしまうことを言います。少量の場合は大きな問題に発展せず、子宮が血液を吸収してくれますが、多量の場合は流産に発展してしまうケースもあります。


多量の出血で色が鮮やかである場合や、赤褐色の色味を感じる場合には、病院の診察を受けるのがおすすめです。

妊娠初期における出血の理由② 子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープとは、子宮にできるイボのような腫瘍のことを指します。通常は胎児に悪影響を及ぼしませんが、腫瘍が大きくなり炎症を起こした場合、流産に発展するケースもあります。


ピンク、赤褐色、茶色などの出血が少量混じったような状況の場合、子宮頸管ポリープを疑ったほうが良いかもしれません。

妊娠初期における出血の理由③ 子宮頸部びらん

子宮頸部びらんとは、子宮口近くがただれた状態のことを指します。赤ちゃんには全く悪影響がなく、女性の生理現象だとされています。しかし炎症などからかゆみや痛みを感じることもあるため、注意が必要です。


ピンク、赤褐色、茶色などの色味でおりものなどに少量の血液が混じっている場合には、子宮頸部びらんの可能性もあります。

妊娠初期における出血の理由④ 子宮外妊娠

子宮外妊娠とは、受精卵が卵管や卵巣、腹膜など子宮以外の部分に着床し、妊娠してしまうことを指します。1〜2%の確率で起こる稀な現象で、診断を早めに行わなければ大量出血に発展し、危険な状況に陥ることもあります。また、妊娠は終わらせる必要があります。

妊娠初期における出血の理由⑤ 内診が原因の出血

内診の際に器具などによって傷がついて出血しているケースもあります。内診による出血は数日で治ることが多く、そこまで問題がないケースが多いです。しかし、出血が止まらない場合や、出血量が多い場合には病院へ行き診断を受けることが大切です。

妊娠初期における出血の理由⑥ 切迫流産

切迫流産とは、妊娠22週未満に流産の可能性が通常より高い状態にあることをいいます。診断を受けた段階では流産ではなく、妊娠を継続できることが多いため、適切な判断が必要となります。


そもそも、切迫流産とは赤ちゃんの心拍が確認できる状態のため、医師の指示に従えば問題ありません。鮮血、赤褐色といった色味の出血が確認できる場合には切迫流産の可能性もあるため、早急に医師の診断を受けましょう。

妊娠初期における出血の対処法

診察を受ける妊婦イメージ

妊娠初期に出血した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、対処法について紹介します。

病院に連絡をする

まずは、病院に連絡し医師の指示に従うことが大切です。上記のチェックポイントのような症状を確認したら、素早く病院へ相談しましょう。

病院に向かう場合は車かタクシーを使って移動する

病院ですぐに検査をしなければならないケースがあります。その際に体を動かした状態だと、うまく診断結果を得られない可能性もあります。


移動には車やタクシーを使い、体への負担を最小限にすることが大切です。

安静にしているようにと指示されることも

医師により緊急性が低いと判断されれば、安静に過ごすように言われることもあります。ただし、今後の行動によって問題が生じることもあるため、運動やセックスは控えましょう。

妊娠初期の出血や流産を予防する方法

妊娠初期の出血や流産を予防するためにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、妊娠初期の出血や流産を予防する方法についてみていきます。

規則正しい生活と食生活の見直し

まずは規則正しい生活と食生活を見直しましょう。特に、便秘になるとトイレの際に腹圧がかかり、出血などの原因になることもあります。


また、せきやくしゃみによる刺激も子宮に良くないため、風邪をひかないように健康管理に気を使うことが大切です。

アルコール、カフェイン、タバコを止める

アルコール、カフェイン、タバコは胎児に悪影響を及ぼすと言われています。そのため、妊娠がわかったタイミングで止めることをおすすめします。また、パートナーがタバコを服用している場合には副流煙の影響もあるため、止めてもらうようにしましょう。

まとめ

本記事では、妊娠初期における出血の原因と対処法、チェックしてほしいポイントなどを紹介してきました。妊娠初期に出血を確認したからといって流産の可能性は低いですが、異常な血液を確認した場合には注意が必要です。出血があり少しでも怪しいと感じたら、病院へ行くことをおすすめします。


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この記事の監修者

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