妊娠超初期の過ごし方や気をつけるべき点、注意点などを解説
妊娠初期の前である妊娠超初期から、日常生活の過ごし方に気をつけたい人もいます。本記事では、妊娠超初期の過ごし方が気になる人に向けて、妊娠超初期の基本的なことに加えて、注意点や過ごし方で気をつけることなどをまとめました。前もって知っておくことで、安心して生活ができることでしょう。ぜひ参考にしてください。
- 妊娠超初期について
- 妊娠超初期の症状はどんなもの
- 妊娠超初期に注意するべきこと
- 妊娠超初期の過ごし方、気をつけること
- まとめ
妊娠超初期について
はじめに妊娠超初期の基本的な内容、考え方について解説します。
妊娠超初期とは
妊娠超初期は、妊娠初期の前の時期である0週から3週を指しています。妊娠初期は妊娠4週から15週の間を言い、この時期の前の時期を「妊娠超初期」と言います。
最後の月経の初日から始まり、着床をする前から直後の時期であり、妊娠をまだしていない、着床前が時期として入っていることが特徴です。
妊娠超初期を時期別に解説
妊娠0~1週
最後の月経から排卵が起きるまでの時期です。最後の月経開始日を0週0日とします。一般的に最後の月経開始をしてから、2週間前後で排卵をすると考えられています。
妊娠2週
妊娠2週目は妊娠14日から20日です。排卵をして、配管膨大部で卵子と精子が受精をします。受精卵は分裂をして、また分裂をして、といったように繰り返し卵管を移動し子宮の中へいきます。だいたい約6日かかると言われています。
妊娠3週
妊娠3週目は着床の開始と着床が完了する時期です。受精卵は子宮内にいくと、子宮内膜と胚から出る酵素によって覆っている組織が剥がれていきます。そして、子宮内膜にくっつき、内側へ入ります。胚が子宮内膜に埋まった状態を妊娠成立と言います。
妊娠とはいえない時期
一般的に妊娠検査薬を使って、陽性反応が出るのは早くて4週以降と言われているため、実際には妊娠が成立していない時期を妊娠超初期と呼んでいます。
着床をするかしないかの時期なため、妊娠をしているとは言えません。妊娠超初期の時点では、妊娠と判定することはできません。
妊娠超初期の症状はどんなもの
妊娠をすると、ホルモンバランスの変化や他の要因も重なって、つわりなどの初期症状が現れます。
明らかに体調の変化をするのは妊娠4週目からと言われていますが、中には妊娠3週目から兆候があったという方もいるようです。その他の妊娠超初期の症状にはどういったものがあるのか、解説をします。
月経が止まった
いつも規則的な月経だったのにも関わらず、月経が始まらない場合は妊娠の可能性があります。月経不調の場合、すぐに気がつくことができません。
基礎体温が高い
プレママであれば日頃から基礎体温をつけている人も多いでしょう。風邪を引いている時のように、体温が高い日が続くと、妊娠をしているのではないかと疑う場合があります。
微量の出血
妊娠4週目あたりには、微量の出血をすることがあります。月経が終わり4週目なので、次の月経が始まったのだと思われることがありますが、普段の月経と比べても量が少なく痛みも少なく、数日で終わるのが特徴です。
これは、受精をして、子宮内膜にもぐる時に血管を傷つけてしまい起きる着床出血と言われるものです。出血の量が多い、下腹部が痛い、血液の中に塊などがあると流産や子宮外妊娠といった別の疾患の可能性もあるので注意が必要です。
乳房の張り
妊娠をするとホルモンが分泌されるために、乳房が張ったり、乳首の先が痛くなったりします。また、乳輪が黒ずむなどもあるために、鏡を見て気づくこともあるようです。
集中できない
妊娠がうまくいくように、体がホルモンを多く分泌して、体温も上がる傾向があります。ホルモンが多く分泌されると、眠気が起きてしまうために、起きていてもぼーっとしてしまい集中できない状態となります。
頭痛
妊娠をすると、ホルモンが増加して水分を体に溜め込んでしまうために、全体的に浮腫んでしまうようになり、頭痛の原因にもなりえます。また、妊娠中はストレスを感じやすく、より頭痛を引き起こしやすいと言われています。
つわり
つわりは妊娠初期の症状ですが、妊娠超初期の後半である4週くらいから始まる人もいます。早くつわりの症状が出た場合に妊娠を疑う人も多いのではないでしょうか。
不安定なメンタル
妊娠前には気にならなかったことも、妊娠が成立すると気になってしまいイライラすることや、理由もなく落ち込むことが増えるようです。ホルモンバランスが変化してしまうのが原因で、中期に近づくと安定してくる人もいます。
便秘
妊娠をした時に出る「プロゲステロン」というホルモンが原因で、腸の動きが低下をしてしまいます。その結果便秘を引き起こす人が増えてしまいます。また、妊娠前とは違う食生活になってしまうことも原因の一つです。
おりものが変わる
おりものはホルモンである「エストロゲン」の分泌量によって変化をします。おりものの量も増加しやすくなり、水っぽいサラサラ、透明なものが白色乳汁状、匂いが少し酸っぱい、などの変化が現れます。
妊娠超初期に注意するべきこと
妊娠超初期に注意するべきことには何があるのかを解説します。
子宮外妊娠(異所性妊娠)
子宮外妊娠とは、一般的には受精卵が子宮体内部膜に着床するのに対して、それ以外の場所に着床をしてしまう妊娠を言います。子宮外妊娠をした場合には、6週ごろから下腹部に激しい痛みが起きることや、出血といった症状が出てきます。妊娠検査薬は陽性と出るものの、超音波検査では、「子宮体部内膜」外に着床をしているために、確認ができません。
化学流産
化学流産とは、妊娠5週以前に何かしらの理由で妊娠を中断してしまうことを言います。妊娠特有の痛みなどの自覚できる症状がないために、気づかず次の月経を迎えることが多いです。妊娠検査薬では陽性が出るために、検査薬によって気づく人が多いようです。
母体を大切に
妊娠超初期時には、食べ物や運動に制限はなく、普段通りに行動をして良いと言われています。ただし、妊娠の可能性がある場合には、健康を害する無理な行動は禁物です。
妊娠超初期の過ごし方、気をつけること
妊娠超初期の過ごし方で気をつけることには、どのようなことがあるのでしょうか。具体的に解説をします。
お酒を飲まない
お酒を飲んでしまうと、赤ちゃんの発育を邪魔してしまう「胎児性アルコール症候群」を引き起こすリスクがあります。また、少量のお酒だから大丈夫だと思っていても、ホルモンバランスの変化から体調を崩しやすいので注意が必要です。妊娠を今から望む、もしくは現在妊娠がわかるような状態であれば、アルコールの摂取はできる限り控えましょう。
タバコを吸わない
特に妊娠中に注意が必要なのがタバコです。タバコにはニコチンが含まれており、ニコチンは血管を収縮させ、胎児に送るための栄養や酸素を妨害してしまいます。
また、喫煙をすると、流産率や早産率を上げるといわれており、低出生体重児の原因にもなるなど、デメリットが多いです。自身が吸っていなくとも、受動喫煙も危険性が高いため、近くにいる人にも積極的に協力をしてもらうことが大切です。
カフェインレスに変える
コーヒーや緑茶、紅茶に入っているカフェインは分解するのに時間がかかり、摂りすぎると水分であるにも関わらず逆に貧血を引き起こす原因となります。また、カフェインは胎盤を通して胎児にいき、胎盤へ影響することや、赤ちゃんの体重が通常よりも低い状態で産まれてきてしまう原因にもなります。
運動は軽いものにする
妊娠超初期から初期にかけては特に流産がしやすいと言われています。スポーツやランニングのように、心拍数が著しく上がってしまうような激しい運動は避けるようにしましょう。また、滑る、こける、ぶつかるなどお腹に衝撃が直接加わる可能性がある運動も避けましょう。軽めのウォーキングや妊婦向けのエクササイズなどがおすすめです。
薬を飲む時は医師に相談する
妊娠中に飲む薬は医師に相談してからにした方が良いでしょう。薬によっては、胎盤・胎児に悪影響である可能性もあります。産婦人科以外に行く場合には必ず妊娠中であることを伝えましょう。市販薬を使う場合には、前もって医師に相談をすることが重要です。
感染症に注意をする
妊娠中は普段よりも免疫力が下がってしまい、風邪や感染症にかかりやすい状態と言われています。妊娠前であれば、すぐに治っていたものも、長引いてしまうこともあるようです。普段以上に気をつけて感染予防をする方が良いでしょう。
栄養バランスを考えた食事をとる
妊娠の可能性がある人や妊娠をしたい人に推奨されているのが「葉酸」です。葉酸は赤ちゃんの症状である「神経管閉鎖障害」が起きるリスクを低減すると言われています。摂取可能であればできる限り早めに取ってほしい栄養素です。
他には、妊娠中に不足しやすいビタミンも取るとよいでしょう。ビタミンB群や鉄分がよく不足すると言われています。ビタミンB1はそばや豚肉、ビタミンB2はモロヘイヤ、ビタミンB12は鶏胸肉、パントテン酸は納豆などがあります。
妊娠超初期は妊娠に気づきにくい時期ですが、妊娠を望む人にとっては、普段の過ごし方に必要以上に気をつける必要があります。
お酒やタバコを控える、早くからマタニティ向けの運動に切り替えるなど、さまざまな注意点があるため、どのように対応するべきか、かかりつけ医師にも相談しましょう。
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