妊娠初期のイライラは胎児に悪影響?おすすめの解消法6選
妊娠したのをきっかけに、イライラしやすくなったと感じていませんか。イライラすることが原因で、胎児に悪影響が出ないか心配になっている人も少なくないでしょう。この記事では、妊娠初期にイライラする原因や胎児への影響について解説します。さらに、イライラの解消法も紹介するので、うまく乗り切る方法を探している人は、参考にしてください。
- 妊娠初期にイライラするのはなぜ?マタニティブルーの原因を解説
- ママのイライラは胎児に伝わる?考えられる2つの影響
- 妊娠初期の妊婦さんにおすすめ!イライラの解消法6選
- イライラだけじゃない!妊娠初期に起こる身体の変化
- まとめ
妊娠初期にイライラするのはなぜ?マタニティブルーの原因を解説
妊娠初期のイライラには理由があります。考えられる原因は、主に3つです。それぞれ詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
女性ホルモンのバランスが変化したから
妊娠すると、女性ホルモンは大きく変動します。特に影響を受けやすいのは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類です。
妊娠していないときは、エストロゲンとプロゲステロンは交互に分泌されています。しかし、妊娠すると胎盤を発育させるためにエストロゲンが増え、後期になると乳房や骨盤周辺に血液を送るためにプロゲステロンが増えます。このように、妊娠をきっかけにホルモンバランスが大きく変化するため、気分や感情の変化を引き起こして、イライラする原因となるのです。
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精神的な不安を抱えているから
妊娠したことでホルモンバランスが急激に変化すると、人は情緒不安定になりやすいです。普段は気にならないことでも、必要以上に傷ついたり、すぐに立ち直れなかったりします。そのような状況のなか、妊娠に対して不安があると、悪い方向へと考えてしまうものです。
流産の心配や仕事との両立、辛いつわりなど心配なことが多いほど、不安から過剰にイライラしてしまいます。ときには、ポロポロと泣き出すこともあるでしょう。さらに、「イライラが胎児に影響を及ぼさないか」という不安は、つわり症状を強めることもあります。
月経前症候群(PMS)によるもの
月経前症候群(PMS)とは、月経前に身体的・精神的に何かしらの症状が現れる病気です。身体的症状には頭痛や腰痛、むくみなどが、そして精神的症状にはイライラをはじめ、眠気、不安、集中力の低下などが挙げられます。
PMS症状が出る人は、女性ホルモンのバランスが崩れると、情緒不安定になりやすい傾向にあります。妊娠することでもホルモンバランスが大きく変化するので、PMSと同様に気分が不安定になりやすいのです。実際に、PMS症状が出る人はマタニティブルーになりやすいこともわかっています。
ママのイライラは胎児に伝わる?考えられる2つの影響
イライラすることで、胎児に影響が出る場合もあります。考えられる影響は主に2つです。赤ちゃんのためにも、しっかり押さえておきましょう。
胎児が栄養不足になりやすい
イライラする原因のストレスには、血管を収縮する作用があります。そもそも私たちの身体はストレスを感じるとアドレナリンが分泌され、危険から身体を守ろうとします。戦うときや逃げるときに重要となる心臓や脳、手足に血液が送られるので、他の部位は血液量が減ります。子宮も例外ではありません。
胎児は、お母さんの子宮に流れている血液から胎盤を通し、へその緒を通じて栄養や酸素を取り込んでいます。子宮に送られる血液量が減ると、胎児に十分な栄養や酸素が行き届かなくなり、発育不足につながるのです。
流産のリスクを高める
過剰なストレスは自律神経を乱すだけでなく、ホルモンにも影響を与えます。妊娠中の身体づくりではホルモンがとても重要となるので、影響が及べば胎児の成長に支障をきたします。胎児が成長するために必要な胎盤もまた、女性ホルモンのエストロゲンが多く分泌されることで発育しているのです。
ストレスによってホルモンに影響が出ると、血行不足と同じように、胎児に十分な栄養や酸素が届きにくくなります。結果的に、流産へつながるおそれもあります。
妊娠初期の妊婦さんにおすすめ!イライラの解消法6選
なるべくならイライラせずに穏やかに過ごしたいと思いますよね。そこで、妊娠初期の妊婦さんにおすすめのイライラ解消法を6つ紹介します。
解消法1:イライラするものだと割り切る
妊娠初期にイライラするのは誰でも起こりえます。妊娠した多くの女性が経験していることです。この場合、解消することに専念するのではなく、イライラして当たり前と割り切るのがよいでしょう。
そのためにはまず、「妊娠を受け入れること」が大切です。出産するにあたり、これからの計画を立てて、楽しい未来を想像してみることもおすすめです。イライラしたら「私だけじゃない」「ホルモンが落ち着いたら治まる」と理解しておくだけでも、心は軽くなるでしょう。
解消法2:誰かに話を聞いてもらう
抱えている不安を誰かに聞いてもらうと、ストレス解消につながります。話を少し聞いてもらうだけで気持ちは楽になるものです。これをきっかけに、久しぶりに学生時代の友人に連絡をとってみるのもよいでしょう。積もり積もった話に、会話は弾むはずです。
また、悩み事や不安を抱えているときは、出産経験のある友人や先輩に話を聞いてもらいましょう。共感やアドバイスをもらえれば、不安からのストレスを軽減できます。夫や家族など、一緒に住んでいる人にも話を聞いてもらえれば、イライラしていることにも理解を示してくれるでしょう。
解消法3:しっかり眠る
イライラしやすい妊娠初期は、しっかり睡眠時間を確保することでストレスを解消できます。睡眠時間は、一般的に7時間が最適といわれています。また、睡眠は時間の長さだけでなく、質の高さも重視しましょう。
睡眠の質を向上させるうえで、重要なポイントは次のとおりです。
・就寝する2~3時間前に入浴する
・室内環境を整える(寝床の中の温度は33℃前後、湿度は50%前後が最適)
・吸湿、放湿性、保温性に優れた寝具を選ぶ
・就寝30分前からスマホの使用を控える
ただし、つわりや自律神経の乱れなどの影響により、夜眠れない人もいるはずです。そんなときは、起床後1時間以内に朝日を1分以上浴びましょう。体内時計のズレをリセットし、規則正しい生活を送れます。
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解消法4:イライラが溜まったら発散する
ストレスを溜めこんでしまうと、いつか爆発してしまいます。周囲に八つ当たりしたり、自暴自棄になったりするおそれもあります。そうなる前に、イライラが溜まったら、適度に発散しましょう。
たとえば、大声を出してみると、溜めこんだ感情をはき出せます。歌うのが好きであれば、カラオケで思いっきり歌ってみるのもおすすめです。また、情緒不安定になりやすい妊娠初期は、思いっきり泣くのもよいでしょう。悲しいことがあったときだけでなく、感動するドラマや映画を見て号泣してみると、すっきりするものです。
感情をはき出すのが苦手な人は、ストレッチやウォーキングなど軽い運動で凝りをほぐすとリラックスできます。
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解消法5:好きなことをする・新しい趣味を見つける
好きなことや新しい趣味で、気を紛らわせるのもおすすめです。楽しいことをしていると、妊娠への不安やイライラを和らげられます。妊娠中できることは限られるため、できる範囲で好きなことを見つけましょう。手芸が趣味なら生まれてくる子のためにベビー服を作ったり、読書や映画鑑賞をしたり、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。
赤ちゃんが生まれてからは慌ただしい毎日となるでしょう。ひとりの時間を満喫できるのも今だけなので、マタニティライフを楽しむつもりで過ごしてみてはいかがでしょうか。
解消法6:病院に行く
「どうしてもイライラが治まらない」「ストレスで頭がおかしくなりそう」このような場合は、ひとりで抱え込まず医師に相談しましょう。基本的にイライラするのは一時的なものですが、重症化や長期化により、うつ病になることもあります。
イライラするのを理由に受診してはいけない、ということはありません。医師に相談しづらい時は、自治体に所属する保健師に相談してみるとよいでしょう。
イライラだけじゃない!妊娠初期に起こる身体の変化
妊娠初期は赤ちゃんが細胞分裂を活発に繰り返し、胎盤や胎児を形成する時期です。通常では行われないことが身体の中で起きているのですから、妊娠初期は精神的なものから肉体的なものまで、さまざまな変化が見られます。
特に、見られやすい変化には次のものが挙げられます。
・倦怠感
・眠気
・食欲不振
・便秘
・唾液の量が増える
・食べ物の好みが変わる
身体の変化に戸惑う人もいるでしょう。赤ちゃんが元気に育っている証拠でもあるので、ポジティブに捉えてみるのも大切です。
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妊娠初期にイライラするのは、ホルモンバランスの変化や精神的な不安などが関係しています。決して特別なことではなく、妊娠したことのある女性の多くは経験済みです。仕方がないことと頭では理解していても、身体の変化に不安を感じる人もいるでしょう。不安解消にはさまざまな方法があります、自分にあった対処法でイライラを解消しましょう。
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